2014年10月26日日曜日
寄贈のご報告
久々の更新となりました。
この間、首都圏のFMラジオ局であるJ-WAVE様やNHK福岡放送局様から取材を受けました。また、読売新聞(全国版および仙台版)、河北新報でも、400台目のお届けについて記事にしてくださいました。さらに、近日発売の音楽専門誌にも記事が載る予定です。詳細がわかりましたら、ご報告いたします。
さて、8月後半から10月前半までのお届けのご報告です。
8月23日 宮城県S様へ、東京都S様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。
9月4日 宮城県S様へ、神奈川県I様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。
9月5日 宮城県多賀城市立高崎中学校へ、愛知県匿名様よりご寄贈のグランドピアノをお届けいたしました。
9月7日 岩手県K様へ、東京都H様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。
10月10日 宮城県T様へ、東京都T様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。
10月11日 岩手県F様へ、東京都K様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。
10月15日 仙台市田子西市営住宅集会所へ、北海道H様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。
ありがとうございました。
写真は、 仙台市田子西市営住宅集会所へお届けしたピアノです。
田子西市営住宅は、今年度春に完成、既に入居されている災害復興公営住宅のひとつです。
田子西町内会は、10月1日から本格的な活動を開始し、この集会所を会場に、市営住宅の住民を主な対象に、月に1度の「うたカフェ」(声楽家のナビゲートの元、みんなで歌を楽しみましょう、という会)を開催するそうです。災害復興公営住宅の子どもたちがピアノの練習ができるようにと、アップライトピアノの支援を希望されました。
田子西町内会様より、
「待望のピアノが搬入されました、17日には町内会主催の『うたカフェ』(仙台オペラ協会の歌唱指導、本格的な喫茶店のマスターが淹れるコーヒーを味わいながらの、オペラ鑑賞)が開催され、23名の方が参加されました。生のピアノ伴奏と本格的なオペラに、皆さん、感動しておりました。また今後、自動演奏機能付きのピアノとして、町内会のサロンなどで活用していきたいと思っております。」と御礼のメールを頂戴いたしました。
田子西町内会についての記事は、こちらをご覧ください。
↓
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201410/20141023_15027.html
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201409/20140929_13033.html
2014年9月11日木曜日
あの日から~被災地にとどいた400台のピアノ~
「被災地へピアノをとどける会」実行委員長 庄司美知子
あの日から3年となる2014年3月11日を、私はスペインのコリア・デルリオというところで迎えました。ここは伊達正宗が400年前に支倉常長ら使節団を派遣したところ。スペイン南部のこの町には、仙台藩士の子孫とされる多くの日本(ハポン)さんという姓を名乗る方が住んでいらっしゃいます。この方たちが中心になり、3月11日の日本時間14時46分に合わせ(現地は朝の6時46分)、祈りと合唱の追悼式に参加してくださいました。私もその会に出席しました。
昼間は夏のようなこの地域も、早朝は凍てつくような寒さ。すぐそばを流れる北上川を思い出させるような大きな川からは風が吹きつけ、本当に寒い日でしたが、大勢のスペインの方々が集まり、黙祷を捧げ、「ふるさと」など日本の歌をしっかりとした日本語で歌ってくださいました。皆さんの目は涙でまっ赤でした。
「私たちの祖先の故郷を想って」という言葉は、深く私の胸に刻まれました。
震災からちょうど3年2か月目の5月11日には、PTNA(一般社団法人 全日本ピアノ指導者協会)ステップ仙台青葉ステーションを開催しました。
今回のステップには、被災地にお住まいで、私たちがピアノをお届けしたお子さんたちに参加して頂けるようお誘いいたしました。全国のPTNAの会員の皆様には震災後継続してご支援を頂いて参りました。3年という時間を経てもご支援頂けますことは本当に感謝の気持ちでいっぱいです。未だ仮設住宅で生活を続けながらも、子どもたちが音楽を辞めずに頑張っていられるのは皆様から頂いたピアノがあるからなのです。今回参加して下さったのは私が初めて(2011年4月30日)訪ねた南三陸町歌津の避難所で出会ったお子さんたちでした。
5本のピアニカとピアノ伴奏で坂本浩美の「旅立ちの日に」を演奏いたしました。<全国のみなさんありがとう>と書いた可愛いメッセージカードを前に立て、伴奏のピアノが流れ出しました。あのときの子がこんなに大きくなってこんな曲も弾けるようになったのね、こんなにきれいな音が出せるのだ・・・と思ったとたんに、あの時の避難所で駆け寄ってきた姿がかぶってしまい、涙なくしては聞けませんでした。この子たちは仮設住宅から3時間以上車にゆられて仙台まで来て下さいました。今回ご指導くださった高橋佳江先生のお家は、お父様が民宿を経営なさっておられ、震災の翌日隣町まで道なき道を歩いて、歌津の町を助けてくれ!と頑張った方と聞いております。 昨年グランドピアノを高台にある民宿高倉荘の大広間に置いて頂きました。ここに放課後子どもが集まって、順番を待って練習をしていると聞いております。この子どもたちがピアノを弾きたいと声を上げてくれなかったら、被災地に音楽は流れてはなかったと思います。
私たちの活動はピアノをお届けすることは勿論ですが、こうして音楽を続けている子供たちの行く末を確かめながら、さらに音楽を続けて行けるよう支援していくことがこれから大切になると思います。
「被災地へピアノをとどける会」 も、この6月で活動開始から3年を迎えました。
義捐金は、日本各地はもちろん、世界の各地にお住いの方々からも寄せられております。ピアノをお届けするということも あり音楽家からの支援はとても多く、特に若い音楽家の皆さんがチャリティーコンサートを開催し支援金を送ってくださるのは大変嬉しいことです。
全国の、いや世界中の方々のお力を頂き、ピアノは被災地の学校、保育所、公民館、個人の方々にお届けが続いております。この活動に終わりがあるのかと思うくらい、未だにピアノを必要としている場所はあります。新しい土地を得ることも難しく移転も決まらない学校、統廃合される学校と、現地の事情は涙なしには語れないことがたくさんあります。
まして個人の方がピアノを取得するのは、まわりに対しての遠慮もあります。まだまだ仮設住宅での生活を強いられている方がたくさんいらっしゃいます。
この活動を通して、私たちはいろいろなことを見ました。ピアノを送り出してくださる方のご家族のピアノを囲んでの楽しい思い出。ピアノを買ってくださったご両親への感謝の気持ち。亡くなったご家族がずっと弾いていらしたピアノ。ピアノはご家庭の思い出をずっと見てきました。その深い想いを添えて新しいところへ運ばれたピアノは、また次の思い出をたくさん見ていくはずです。
震災直後は、粗大ごみのように使えないピアノが送られたケースもありました。それでも、使えないようなピアノで我慢して授業をしていた学校もたくさんありました。必要なところに必要なものを。皆さんが心地よく使えるものをお届けしていくのが私たちの役目です。そのために、お引き取りさせて頂くピアノはかなり厳しいチェックをさせて頂いております。ご不快に思われた方もいらっしゃるかも知れませんが、どうぞお許しください。お預かりしたピアノは、仙台の倉庫で内部までしっかりと調整し磨きをかけ、ピカピカの新品のようになって、多くの方の元で息づいています。
これまでの私たちの活動記録をきちんと整理しておかなければと思いながらも、1日も早くピアノをお届けする作業に追われて3年半も経ってしまいました。
多くの方々の大きなお支えによって、この会は成り立ってきました。そして、裏で黙々とピアノを調整してくださる調律の方、ピアノ運送に汗を流してくださる方、配送の手配をしてくださる事務窓口の方。本当に心から感謝を申し上げます。
活動開始以来、総計400台のピアノをお届けすることができました。しかし、支援希望のお問い合わせは続いているものの、ピアノ寄贈のお申し出はめっきり減りました。ふさわしいピアノをお預かりできるまで、支援希望の方には長い時間お待ち頂いているのが現状です。まだまだ被災地ではピアノが必要であることを、あらためてお知らせしたいと思います。
失くしてしまったピアノ、またほしいよ! と、なかなか手を挙げられない方々のために、私たちはさらにきめ細かい活動を進めていきたいと思っております。東北のあちらこちらからもっともっと音楽が流れてくることを願ってやみません。
2014年9月11日
ピティナ ピアノステップ ニュースもご参照ください。
http://www.piano.or.jp/step/news/2014/05/23_18008.html
2014年8月29日金曜日
400台
まず初めに、広島市で起きました土砂災害で犠牲になられた方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
大規模災害の報に接しますと、どうしても2011年のあの日のことが思い出されて、胸がざわざわする心地がいたします。被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げます。
さて、寄贈のご報告をさせて頂きます。
8月18日、岩手県釜石市の誓久山宝樹寺に、グランドピアノをお届けいたしました。
8月11日の記事にも書きましたように、釜石市は市内のホールが被災してしまったために、音楽活動を行う場所がありません。そこで、宝樹寺の御住職様は、コンサートやイベントのために積極的に開放してこられました。そのためにもピアノがあったら・・・ということで、「被災地へピアノをとどける会」へお問い合わせをくださいました。
同じ頃、1台のグランドピアノを寄贈したいとのお申し出を頂きました。 ご連絡くださったのは、指揮者の大野和士様でした。大野様が、フランス国立リヨン歌劇場の首席客演指揮者や東京フィルハーモニー交響楽団桂冠指揮者をつとめられるなど、国際的に活躍していらっしゃる指揮者であることは、ご説明するまでもないと思います。海外で最も活躍している日本人指揮者と言っても過言ではないでしょう。
奇しくも、このマッチングが「被災地へピアノをとどける会」がお届けした400台目のピアノということになりました。お届けしたピアノは、9月の合唱コンサートに向けて、さっそく大活躍しているとのことです。ありがとうございました。
活動を開始した当初(2011年6月)には、こんな台数まで活動が続けられるとは思ってもみませんでした。本当は台数の問題ではありません。1台だって5台だって、被災地の笑顔に繋がれば良いのです。けれども、私どもの活動は、いかなる団体、企業、組織(もちろん宗教等)の後ろ盾も受けず、世界中の音楽家、音楽愛好家、音楽活動家の皆さまからお寄せくださる資金のみで続けられています。本当にありがたいことですし、凄いことだと思います。
「被災地へピアノをとどける会」の活動は、ゆっくりしたペースにはなっていますが、まだしばらくは続きます。今後とも、どうぞよろしくお引き立て賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
2014年8月11日月曜日
寄贈のご報告
残暑お見舞い申し上げます。
8月5日 岩手県立釜石高校へ、匿名様よりご寄贈のグランドピアノをお届けいたしました。 8月10日 福島県G様へ、ヤマハ電子ピアノをお届けいたしました。
8月11日現在、お届けしたピアノの総計は、399台になりました。ありがとうございました。400台目のお届けも予定が決まりました。お届けが完了しましたら、ご報告させて頂きます。
写真は、震災直後の岩手県立釜石高校の体育館です。釜石市市民文化会館は被災し、現在釜石市にはコンサートや音楽会を開く会場がありません。
その代わり、釜石高校の体育館や校内で、「第九演奏会」「釜石市民合唱祭」など、公共的な行事も行われています。
しかし、体育館のピアノは、老朽化したアップライトでした。出来ることならグランドピアノを設置したいとのことで、グランドピアノをお届けいたしました。
「被災地へピアノをとどける」というと、津波で壊滅してしまった場所を想像されるでしょうか。しかし、公共、個人を問わず、そういったところへの支援は、今なお簡単ではありません。
「被災地へピアノをとどける会」の活動には、地域の音楽活動活性化に寄与することも含まれています。釜石高校は、校舎の被害は免れましたが、震災直後はこの写真のように避難所となり、今は地域の音楽文化の拠点としての役割を担っています。 1台のピアノが地域文化に果たす役割の大きさを、東日本大震災発災から3年5か月の月命日にあたり、改めて思います。
「被災地へピアノをとどける会」事務局は、8月13日から17日までお休みを頂きます。お問い合わせ等への対応は18日以降になりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
2014年8月4日月曜日
寄贈のご報告
暑中お見舞い申し上げます。
酷暑真っ盛り、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
「被災地へピアノをとどける会」も、4回目の夏を迎えています。
6月中旬以降のお届け報告をさせて頂きます。
6月19日 宮城県K様へ、宮城県M様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。
6月30日 岩手県H様へ、カワイ電子ピアノをお届けいたしました。
7月13日 宮城県K様へ、東京都H様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。
7月14日 宮城県S様へ、コルグ電子ピアノをお届けいたしました。
7月16日 宮城県石巻市石巻グランドホテル様へ、山形県A様よりご寄贈のグランドピアノをお届けいたしました。
7月20日 宮城県Y様へ、 宮城県M様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。
8月4日現在、お届けしたピアノの総計は、397台になりました。ありがとうございました。
おそらく今月中には400台目をお届けできる見込みです。
写真は、石巻グランドホテルです。
地震と津波の被害を受けて、1階部分が浸水。 それでも避難所としての役割を果たし、2011年8月に再開にこぎつけたとのことです。復旧、復興を支えながら、現在は石巻随一のシティホテルとして、仕事、観光、冠婚葬祭の拠点となっています。
多くの人々が行き交う場所に置かれたピアノは、さまざまな場面で人と人を結ぶために活躍してくれることでしょう。
酷暑真っ盛り、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
「被災地へピアノをとどける会」も、4回目の夏を迎えています。
6月中旬以降のお届け報告をさせて頂きます。
6月19日 宮城県K様へ、宮城県M様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。
6月30日 岩手県H様へ、カワイ電子ピアノをお届けいたしました。
7月13日 宮城県K様へ、東京都H様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。
7月14日 宮城県S様へ、コルグ電子ピアノをお届けいたしました。
7月16日 宮城県石巻市石巻グランドホテル様へ、山形県A様よりご寄贈のグランドピアノをお届けいたしました。
7月20日 宮城県Y様へ、 宮城県M様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。
8月4日現在、お届けしたピアノの総計は、397台になりました。ありがとうございました。
おそらく今月中には400台目をお届けできる見込みです。
写真は、石巻グランドホテルです。
地震と津波の被害を受けて、1階部分が浸水。 それでも避難所としての役割を果たし、2011年8月に再開にこぎつけたとのことです。復旧、復興を支えながら、現在は石巻随一のシティホテルとして、仕事、観光、冠婚葬祭の拠点となっています。
多くの人々が行き交う場所に置かれたピアノは、さまざまな場面で人と人を結ぶために活躍してくれることでしょう。
2014年6月11日水曜日
寄贈のご報告
ホームページの更新が、すっかり遅くなってしまいました。
この団体は、もう活動をやめてしまったのか・・・と思われた方もいらっしゃるかも知れません。
震災発生から3年が過ぎ、多くの支援団体が活動を停止したと思われます。
「被災地へピアノをとどける会」は、一時に比べると静かに推移していますが、活動は変わらず続いています。
更新が途切れていたのは、ホームページ管理担当者が、しばらくの間、本業に集中していたためです。私たちは、全員音楽関係の仕事に携わりながら、ボランティアで、この活動を続けています。専従スタッフはおりません。そんなわけで、動きが見えにくい時もあるかも知れませんが、ご容赦ください(できるだけ、そんなことのないようにします)。
その間もピアノは動き、また寄付金もありがたくお預かりしております。
以下に、2014年3月からのお届け報告をさせて頂きます。
3月11日 石巻市渡波小学校へ、秋田県K様よりご寄贈のグランドピアノをお届けいたしました。
3月18日 石巻市湊中学校へ、東京都N様よりご寄贈のグランドピアノをお届けいたしました。
3月20日 気仙沼第二保育所へ、山口県H様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。
3月27日 福島県W様へ、ヤマハ電子ピアノをお届けいたしました。
4月7日 塩竈市立第二小学校へ、大阪府M様よりご寄贈のグランドピアノをお届けいたしました。
4月10日 宮城県山元町立坂元小学校へ、ウィーンミュージックセミナー様よりご寄贈のグランドピアノをお届けいたしました(Brodmann PE-187)。
4月14日 相馬市立八幡小学校へ、山口県W様よりご寄贈のグランドピアノをお届けいたしました。
4月16日 岩手県A様へ、福岡県Sよりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。
4月18日 宮城県S様へ、青森県A様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。
4月18日 岩手県T様へ、カワイ電子ピアノをお届けいたしました。
4月23日 相馬市立八幡小学校へ、カワイ電子ピアノを7台、お届けいたしました。
5月23日 石巻市立万石浦小学校へ、千葉県N様よりご寄贈のグランドピアノをお届けいたしました。
5月25日 宮城県T様へ、東京都O様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。
5月25日 宮城県S様へ、東京都N様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。
5月29日 岩手県A様へ、カワイ電子ピアノをお届けいたしました。
5月30日 イオン南方店跡地応急仮設住宅第1集会所へ、カワイ電子ピアノをお届けいたしました。
5月30日 岩手県M様へ、カワイ電子ピアノをお届けいたしました。
6月11日現在、お届けしたピアノの総計は、391台になりました。ありがとうございました。
写真は、「被災地へピアノをとどける会」事務局へ届けられた御礼のお手紙や写真、お花や感謝状です。 「ピアノが届きました。喜んで弾いています・・・」という写真やお手紙、寄贈主様からの届けることができて良かったというメッセージが、私たちスタッフの何よりの励みです。
今後とも「被災地へピアノをとどける会」を、どうぞよろしくお願いいたします。
2014年3月12日水曜日
3年
東日本大震災3年にあたり、あらためて、犠牲になられた方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、被害に遭われた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
宮城県は、3月11日を「みやぎ鎮魂の日」とすることを、県の条例で定めました。私たち「被災地へピアノをとどける会」スタッフも、それぞれ特別な思いを抱きながらこの日を過ごしました。
実行委員長・庄司美知子は、スペインに滞在中です。支倉常長渡欧の地セビリアとロンドン、一関、仙台を結んで、演奏と祈りをインターネットで中継・発信するという催し物にお呼び頂いての渡航です。写真は、仙台での中継会場(青葉城址)です。会の電子ピアノも活躍しました。

仙台でも、他の被災地域同様、各区の施設等に献花台が設けられました。
宮城県は、3月11日を「みやぎ鎮魂の日」とすることを、県の条例で定めました。私たち「被災地へピアノをとどける会」スタッフも、それぞれ特別な思いを抱きながらこの日を過ごしました。
実行委員長・庄司美知子は、スペインに滞在中です。支倉常長渡欧の地セビリアとロンドン、一関、仙台を結んで、演奏と祈りをインターネットで中継・発信するという催し物にお呼び頂いての渡航です。写真は、仙台での中継会場(青葉城址)です。会の電子ピアノも活躍しました。

仙台でも、他の被災地域同様、各区の施設等に献花台が設けられました。
仙台市役所には、半旗が掲げられています。
祈りの催しは、夜まで続きました。
3年経ったといえども、先の見えない生活を余儀なくされている方々が、まだたくさんいらっしゃいます。そんな中、支援活動の多くがすでに撤退したと思われます。私たち「被災地へピアノをとどける会」も、いつどんなふうに終了しようかという話が、スタッフの間で出ないわけではありません。それでも、まだ困っている学校、悲しい思いで音楽を諦めかけている方のお話が耳に入ってくると、まだがんばらなければと思います。そして何よりも、全国、全世界の多くの皆さまが、今も私たちを支え続けてくださっているのです。
「被災地へピアノをとどける会」は、まだ活動を続けています。
被災地域の皆様、ピアノ(電子ピアノ)の支援について、どうぞ気軽にお問い合わせください。
今後とも、 「被災地へピアノをとどける会」をよろしくお願い申し上げます。
2014.3.11
スペインとイギリスでの追悼式典のニュースです。
2014年2月28日金曜日
寄贈のご報告と御礼のお手紙
更新が滞ってしまいました。申し訳ありません。
もう活動は休止したのか?と思われた方もいらっしゃるかも知れませんが、まだまだ続けております。
2014年1月からのお届け報告をさせて頂きます。
1月19日 岩手県S様へ、和歌山県K様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。
1月22日 宮城県K様へ、山口県K様より ご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。
1月30日 岩手県K音楽教室様へ、北海道A様よりご寄贈のグランドピアノをお届けいたしました。
2月11日 宮城県N様へ、東京都I様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。
2月12日 岩手県I様へ、石川県A様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。
2月12日 宮城県Y様へ、愛知県ポケットオペラ様からの寄付により新規購入したコルグ電子ピアノをお届けいたしました。
2月14日 宮城県K様へ、 カシオ電子キーボードをお届けいたしました。
2月18日 宮城県石巻市立貞山小学校へ、東京都K様よりご寄贈のグランドピアノをお届けいたしました。
2月19日 岩手県K様へ、長野県H様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。
2月27日 岩手県S様へ、ヤマハ電子ピアノをお届けいたしました。
2月28日現在、お届けしたピアノの総計は368台となりました。ありがとうございました。
掲載した写真は、最近頂戴した支援御礼のお手紙です。
ほんの一部をご紹介いたします。
「私は、東日本大震災で被災し、ピアノが流されてなくなってしまいました。そのピアノは亡くなったおばあちゃんの形見で、まさに平成23年3月11日震災当日に、私の家に運ばれてきたばかりでした。(やっと、おばあちゃんのピアノで練習できる。)と思っていたので、その姿を見ることもなくなってしまい、とても残念な気持ちでいっぱいでした。
今、私は3月のピアノコンクールに向けて、毎日一生懸命練習しています。昨年東北大会に出場できたので、今年も出場したいです。特に今年は支援していただいたおかげで練習に力が入って、はりきって練習しています。寄贈していただいた方にとても感謝しています。
これから毎日続けている練習に、これまで以上に力を入れてがんばりたいと思います。最後になりますが、『被災地へピアノをとどける会』に関わるすべてのみなさんに感謝申し上げます。ありがとうございました。」(宮城県・小学校5年生女子)
「この度は、私たちの元へ、大切なピアノをお譲りいただき、ありがとうございました。『被災地へピアノをとどける会』のお話がありました時、このお話が本当に実現するのだろうかとの思いがありました。ピアノが届くとご連絡いただいた際には、本当に嬉しくて娘たちはとび上がって喜びました。共に喜びながら、ありがたくてありがたくて、涙がにじんで来ました。家族全員で感謝の気持ちでいっぱいでした。
ピアノを習っている娘は小1からピアノ教室に通い、今春5年生に進級です。震災によって、購入して1年も経っていないピアノが被災した時の衝撃は、今でも昨日のことのように思い出されます。娘たちが毎日触れてなじんでいた大切なピアノが、一瞬にしてただのガレキになった時、本当にショックでした。その後のレッスンは半年程お休みいただいたかと記憶しています。それでも娘にピアノを習わせたい思いがあり、車で30分程の所にある実家へ週末連れて行き、ピアノ教室へ再び通い始め、現在に至っています。そんな状況の中で、この度、このように立派なピアノを送っていただきました。被災地へピアノをとどける会様、寄贈してくださった方の温かいご支援に感謝してます。早速娘たちもピアノに触って喜んで過ごしています。
これまで、震災後全国からいろいろな形で温かいご支援をいただいて、今日に至っています。きっと娘たちの心にも、その温かさが伝わっていると思います。そして大切なピアノを手離された方のお気持ちを大事に受けとめながら、ピアノと一緒に成長していくことと思います。お届けいただきましたピアノは、大切に大切に使わせていただきます。本当にありがとうございました。」(岩手県女性の方)
もうすぐ、あの日から3年。支援希望のお問い合わせは、今も遠慮がちに届きます。状況を読むと、1日も早くお届けしたいという気持ちになることが多いこの頃です。
一方、寄贈のご希望、コンサートの収益を寄付したいというお申し出も、途切れることなく続いています。本当にありがたいことです。そして、このような御礼のお手紙を頂くと、スタッフみんなで嬉しく読みながら、私たちの活動は、まだまだ続ける必要があると感じます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
2013年12月27日金曜日
寄贈のご報告と「歌っこクラブ」より
更新が遅くなってしまいましたが、11月中旬から12月までの寄贈のご報告をさせて頂きます。
11月15日 福島県・レストラン ラ・パリージャ様へ、宮城県W様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。
12月4日 岩手県K様へ、東京都S様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。
12月12日 岩手県T様へ、カワイ電子ピアノをお届けいたしました。
12月14日 福島県K様へ、岐阜県K様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。
12月16日 宮城県Y様へ、静岡県Y様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。
12月18日 宮城県S様へ、東京都O様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。
12月21日 岩手県S様へ、静岡県T様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。
12月27日現在、お届けしたピアノの総計は358台となりました。ありがとうございました。
先日、NPO法人M&P・佐々木克仁様が、被災住民参加型による合唱団「歌っこくらぶ」の活動の様子について、写真とご報告を送ってくださいました。NPO法人M&P様へは、今年の4月に、愛知県「ポケットオペラ」様が新規購入、ご寄贈頂いた電子ピアノをお届けしております。
11月15日 福島県・レストラン ラ・パリージャ様へ、宮城県W様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。
12月4日 岩手県K様へ、東京都S様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。
12月12日 岩手県T様へ、カワイ電子ピアノをお届けいたしました。
12月14日 福島県K様へ、岐阜県K様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。
12月16日 宮城県Y様へ、静岡県Y様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。
12月18日 宮城県S様へ、東京都O様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。
12月21日 岩手県S様へ、静岡県T様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。
12月27日現在、お届けしたピアノの総計は358台となりました。ありがとうございました。
先日、NPO法人M&P・佐々木克仁様が、被災住民参加型による合唱団「歌っこくらぶ」の活動の様子について、写真とご報告を送ってくださいました。NPO法人M&P様へは、今年の4月に、愛知県「ポケットオペラ」様が新規購入、ご寄贈頂いた電子ピアノをお届けしております。
「今年4月よりおよそ地域の10会場(仮設住宅や公民館など)で始まった 合唱団の活動は、行政関係者にも趣旨をご理解頂き、石巻市主催の産業文化祭に特別出演の機会を頂きました。そして、合唱団と約500人の観客の皆さんと共に「被災しても故郷への強い想いは変わらない。必ず復興する!皆でひとつ になろう!」といった気持ちを込め、唱歌「ふるさと」等、数十曲を歌い上げました。
おかげさまでたくさんの地域の方々の心の安らぎと復興への励みとなりま した。
地域住民からもご支援に関して感謝の気持ちが伝えられておりますので、 ご報告させて頂きます。」
佐々木様は、さらに「今後も被災地の皆さんが日々笑顔で前進できますよう、力を注いでいきたい」と書いてくださっています。
仮設住宅に引きこもりがちな方々のコミュニティ再生に、お届けした電子ピアノがお役に立っているのは、大変嬉しいことです。これからもすてきな歌声がどんどん広がっていきますよう、応援申し上げます。
2013年11月6日水曜日
寄贈のご報告
10月2日から11月6日現在の寄贈のご報告をさせて頂きます。
10月2日 岩手県K様へ、神奈川県K様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。
10月4日 宮城県南三陸町コール潮騒様へ、コルグ電子ピアノをお届けいたしました。10月7日 宮城県大崎市立古川東中学校へ、神奈川県M様よりご寄贈のグランドピアノをお届けいたしました。
10月16日 宮城県大崎市立沼部小学校へ、昭和音楽大学様よりご寄贈のグランドピアノをお届けいたしました。
10月17日 岩手県陸前高田市 小友千町田コーラス様へ、宮城県S様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。
10月19日 宮城県T様へ、東京都E様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。
10月23日 岩手県岩泉町 小本生活改善センターへ、カワイ電子ピアノをお届けいたしました。
10月24日 岩手県陸前高田市 小友千町田コーラス様へ、ヤマハ電子キーボードをお届けいたしました。 10月24日 岩手県I様へ、ヤマハ電子ピアノをお届けいたしました。
10月26日 宮城県S様へ、カワイ電子ピアノをお届けいたしました。
10月26日 宮城県W様へ、東京都S様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。
11月5日 宮城県仙台市シーサイドバイブルチャーチ様へ、愛知県S様よりご寄贈のグランドピアノをお届けいたしました。
お届けしたピアノの総計は351台となりました。ありがとうございました。
写真は、電子ピアノをお届けした宮城県南三陸町のコール潮騒様の活動の様子です。
「震災で多くのメンバーが家を失い、またメンバー2人が犠牲になりました。メンバーの所在地もバラバラ、練習場所だった志津川公民館も、ピアノもろとも流失してしまいました。もうおしまい、全て終わった、そう思っていたのですが、昨年の11月に開催された南三陸町のイベントで歌ってほしいと声がかかり、練習を再開することとなりました。練習場所は入谷公民館という小さな公民館で、勿論ピアノもありません。デッキでカラピアノのCDを流して練習しました。CDですので、良くない箇所を練習することは出来ません。今年の11月3日には、震災後初めての 南三陸町町民文化祭が開催されます。もし可能であればなのですが、電子ピアノで比較的移動が可能なタイプがありましたらご寄付頂けないでしょうか。 大きくなくて構いません。もしありましたら…。」
頂戴する支援ご希望お問い合わせは、いつもこのように遠慮がちです。ご要望通り、小さめで移動可能な電子ピアノをお届けいたしました。11月3日の文化祭では良い発表が出来ました…と、御礼の電話を頂戴しました。小さな電子ピアノを囲んで、歌の輪がますます大きく広がりますように!