2012年5月22日火曜日

活動報告コンサート

「被災地へピアノをとどける会」の関わったコンサートが、二つ開かれました。

まず、5月12日、東京・銀座で毎月行われている東日本復興応援「数寄屋橋音楽会 第6回」では、5月3日歌津訪問演奏に同行した音楽プロデューサー・庄司遥さんと、実行委員会副委員長の吉川和夫が、「とどける会」の活動について、また歌津訪問に同行した庄司さんが訪問の様子についてなどお話しさせて頂きました。
コンサートでは、藤井隆史さん、白水芳枝さんによるピアノ・デュオ「ドゥオール」が切れ味の良い素晴らしい演奏を聴かせてくださいました。吉川が震災への鎮魂として作曲した"Moment of Silence for 2011.3.11"も演奏されました。こういう場のコンサートではやや異色の選曲ですが、お客様はリアリティをもって受け止めてくださったようです。「数寄屋橋音楽会」とは、これからも提携していきたいと考えています。http://sukiyabashi.blog.fc2.com/

また、5月14日には、ヤマハミュージック大阪・心斎橋店で、「とどける会」の活動報告コンサートが開かれました。実行委員長・庄司美知子のピアノ、副委員長・渋谷由美子のヴァイオリン、そして大阪滞在中だったフランス在住のピアニスト・菅野潤さんが参加してくださいました。

大阪の皆様には、仙台や被災地の実情を知って頂く大変良い機会となりました。このコンサートは、ヤマハミュージック大阪様の多大なご尽力により実現したものです。心より感謝申し上げます。


  どちらのコンサートでも、多くの募金をお預かりいたしました。ありがとうございました。

2012年5月19日土曜日

歌津再訪

震災から50日経った2011年4月30日、南三陸町歌津。道路はまだ瓦礫に覆われ、避難所の皆さんは不安を抱え、寒さに震えていました。前日に電気が復旧したばかりのところへ、仙台から電子ピアノを持ち込んでのミニコンサート。演奏に伺った庄司美知子のもとへ2人の女の子が寄ってきて言いました。「ピアノを流されたの。またピアノが弾きたいなぁ…。」

何とかあの子たちにピアノを届けられないか・・・という思いが、「被災地へピアノをとどける会」立ち上げのきっかけとなりました。

そして、私たちの活動の原点となったその歌津の民宿・高倉荘にもピアノをお届けすることができて、2012年5月3日、再びコンサートを開きまし た。メンバーは、1年前と同じ、「とどける会」副委員長の渋谷由美子、バリトン歌手の草刈伸明さんと庄司です。まず、地元の子どもたちがピアノ演奏を披露。町のピアノの先生のお宅にみんな来て練習してきた、そして高倉荘にピアノが来てからは、ここにも来て交代で弾いているそうです。 そして、お伺いした3名が演奏させて頂きました。

あいにくの悪天候、外は大嵐でしたが、部屋の中は子供たちの笑い声、ピアノの音色で和やかな空気に包まれました。一歩踏み出すと、まだ厳しい現実の痕跡が残されたままです。この被災した建物の写真は、昨年ではありません。今年の5月3日に撮影したものです。しかし、少なくとも心の復興は建物や瓦礫の処理に先んじて進んでいかなければならないと思います。来る6月9日、「被災地へピアノをとどける会」は設立1年を迎えます。活動の原点に立ち返る、大切な訪問演奏会となりました。

2012年5月4日金曜日

寄贈のご報告

4月28日、福島県M様に、宮城県T様よりご寄贈のアップライト・ピアノをお届けいたしました。 ありがとうございました。

4月29日、宮城県S様に、静岡県N様よりご寄贈のアップライト・ピアノをお届けいたしました。 ありがとうございました。

4月29日にはもう1台、宮城県U様へ、東京都F様より ご寄贈のアップライト・ピアノをお届けいたしました。 ありがとうございました。

5月1日、仙台市青年文化センターに、愛知県T様よりご寄贈のグランド・ピアノをお届けしました。仙台国際音楽コンクールや、クラシック音楽のフェスティバルである「せんくら」等のリハーサルをはじめ、これから様々な方々に弾いて頂くことになります。ありがとうございました。

4月24日にお届けた久慈市立夏井中学校より、写真が届きました。「合唱を伝統として、いろいろな場面で歌に取り組んでいます。大いに活用させて頂きます。」と書いてくださいました。また、寄贈のことは「岩手日報」紙にも掲載されました。ご寄贈頂きました東京都O様に、あらためて御礼を申し上げます。



5月3日、「被災地へピアノをとどける会」活動をはじめる発端となった宮城県南三陸町歌津へ、委員長・庄司美知子、副委員長・渋谷由美子らがお訪ねして、コンサートをさせて頂きました。その様子は、後日ご報告いたします。