2013年1月24日木曜日

新聞掲載のお知らせとお願い

日頃から「被災地へピアノをとどける会」の活動を応援して頂き、ありがとうございます。

ご報告が遅くなりましたが、1月15日付日本経済新聞全国版朝刊文化欄に、当会実行委員長・庄司美知子への取材記事が掲載されました。

いつも多大なお力添えを頂戴しておりますピティナ(PTNA 一般社団法人全日本ピアノ指導者協会)様のページからご覧頂けます。

http://www.piano.or.jp/info/news/2013/01/18_15416.html

ありがたいことに、新聞をご覧頂いた方々からたくさんのお問い合わせを頂いておりますが、当会では、 ピアノをお届け先で末永く使って頂けるよう、あまり年月の経ったものはご辞退させて頂いております。

★寄贈いただくピアノは、下記の条件内でお願いしております。

・YAMAHAの場合:製造番号が「3000000」以降のピアノ
・KAWAIの場合:製造番号が「1500000」以降のピアノ

★ピアノのメーカーは、原則YAMAHAもしくはKAWAIに限らせて頂きます。これ以外のメーカーの楽器は、メンテナンスに困難を極めるケースが多いからです。

★電子ピアノの寄贈は、原則ご辞退させて頂いております。
 電子ピアノは製造後3年経つと部品の入手が困難になりメンテナンスに支障をきたすこと、お引き取りに必要な運搬費とほぼ同額で新品の電子ピアノが購入できることが、その理由です。電子ピアノ支援のご希望には、会で新規購入してお届けしております。

★運搬費について
寄贈にあたり、皆様には、運搬費及び調律費の一部として計30,000円(一律)のご負担をお願いしております。

以上お含みおきの上、今後とも 「被災地へピアノをとどける会」をよろしくお願い申し上げます。

2013年1月14日月曜日

今年もよろしくお願いいたします。

旧年中は一方ならぬご支援を賜りましたことに、「被災地へピアノをとどける会」スタッフ一同、心より感謝申し上げます。

三陸の沿岸部出身、私たちの仲間が、年賀メールを送ってくれました。

「お正月は実家に帰省しておりました。この地域でピアノを頂いた子供たちはお家での練習もばっちりで、毎週レッスンに通っているそうです。

本吉周辺に数箇所、大きな瓦礫焼却施設が建設されました。津波で流され、去年の9月にはまだ更地だったところで、大変びっくりしました。

ミサンガを作ってくれたTちゃんは、早く新しい家を建てたいと、仕事がオフの日は、この寒さの中、海に入ってアワビを採っています。http://www.piano-donation.org/2012/06/in-sendai_14.html
ご馳走になりましたが、めっちゃ美味しかったです。」

ピアノをお届けしたあるご家庭では、まだ小さかった下のお子さんもピアノを習い始めたそうです・・・と、別の方からも伺いました。お届けしたピアノが、そんなふうに活用されていくのは、とても嬉しいことです。



写真は、仙台駅在来線のきっぷ売り場の地図。最近撮ったものです。地図の中央少し左上、それから左上あたり…。いくつかの鉄道駅が、フィルターに覆われるようになっているのをご覧頂けるでしょうか。

石巻や相馬から仙台へ、通勤、通学していた人がたくさんいました。しかし、ここには、未だに鉄道が通っていません。 酷い津波被害を受けて、元の場所に駅舎を再建できず、開通する見込みもまったく立っていないのです。写真からは外れますが、この右側、仙台から宮城県南、福島県に至る常磐線も同様に表示されています。

あの日から、1年10ヶ月が過ぎました。年が明けて、東北は一段と寒さが増しています。今日は仙台でも大雪でした。交通手段、仮設住宅での暮らしなど、現在も不自由を強いられている人々が、たくさんいます。あの日の記憶は、寒さや不便さとともに消えることはありません。

 「被災地へピアノをとどける会」の活動は、これからも続きます。被災地に「風化」という言葉はありません。今年も引き続きのお引き立ての程、どうぞよろしくお願い申し上げます。