2021年4月20日火曜日

御 礼



3.11. あの震災から10年。言葉で言うとなんとも軽く聞こえてしまいますが被災地の皆様にとってはどんなにかお辛い、苦しい日々であったかと改めて心からお見舞い申し上げます。

被災地へピアノをとどける会は2011年6月に活動を開始しました。全国からピアノを寄贈なさりたい、寄付をお送りしたいなどのお問い合わせに対応させて頂きました。そうして始まった会は被災されてピアノを流された保育園、学校、公民館などの公共施設をはじめとし、多くの個人の皆様にもピアノをお届けしたりコンサートに伺うなどの活動をして参りました。

私たちは私たちなりにいろいろ試行錯誤を繰り返し多くの方の熱いお心をピアノという形にしてお届けいたしました。2020年末に、保育所から、当時お知り合いからピアノを頂いていたが古くなり調律も効かなくなり困っていますとのご相談がありました。皆様から寄せられた義援金もわずかとなっておりましたが、河合楽器仙台ショップ様のご厚意により、残金で新しいピアノをお届けいたしました。これが私たちの本当に最後のお届けとなりました。520台目のピアノです。

活動の日々を思うと訪ねた町、お会いした方々のお顔が思い浮かびます。先日久しぶりに気仙沼方面を訪ねましたら高速道路が開通していて10年前の惨状が消えていました。お住まいの方たちの心はいつになっても晴れることはないでしょうが、もう二度とこのような災害が起きないことを願いながらその地を後にしました。

長い間見守ってくださいました皆さまのお心遣いに心から感謝を申し上げます。

2021年春


被災地へピアノをとどける会 委員長
庄司美知子


※「被災地へピアノをとどける会」の最終報告をまとめ、PDFファイルで掲載いたします。ご一読頂けたら幸いです。