2012年12月28日金曜日

お便り

いつも「被災地へピアノをとどける会」の活動にお力添え頂き、ありがとうございます。
ピアノをお届けした先から、たくさんのお便りを頂いています。

9月10日にお届けした福島県いわき市・いわき芸術文化交流館アリオス様より、キッズルームでピアノを用いて催された子ども向けコンサートの様子が届きました。


 「寄贈いただいたピアノを使用し、先月当館キッズルームにて子ども向けのコンサートを行いました。ピアニストの田村緑さんをお呼びして、0歳~4歳くらいまでのお子さんとその親御さんにお集まりいただけました。 当日の様子を当館のWEBサイトのブログにてご紹介しておりますので、よろしければご一読ください。また、明日も当館で月に1度行っております「あそび工房」にてキッズルームのピアノを活用したイベントを行います。今後とも、寄贈いただいたピアノを活用し、子ども達が笑顔になれるような企画をしていきたいと考えております。ピアノを寄贈していただき、本当にありがとうございました。」

当日の様子を、スタッフ・ブログにアップしてくださっています。
 http://alios-style.jp/cd/app/index.cgi?C=blog&H=PAGE&D=00853


個人の方からも、可愛いお便りをたくさん頂戴します。







「ピアノありがとうございました。ピアノがとどいた日は、すごくうれしくてすぐひきました。いっぱいひいています。」















 こちらは中学生の方。全壊したお家の建て替えがなかなかはかどらず大変お待たせしましたが、ようやくお届けすることができました。

 お母様からのお手紙です。

「 11月末に家族全員で新しい住居に移転して、同じ頃にピアノがとどき、本当に幸せな思いで家族みんなで喜びました。津波で家が失い、祖父母に買ってもらったピアノも無残にも倒れてて、あの時のことを思いだせば、今でもやっぱり悲しくなります。でも、りっぱなピアノを寄贈して下さったお陰で、前と同じように娘も元気に楽しくピアノを弾いています。寄贈して下さった大事なピアノを、大事にこれからも使わせて頂きます。本当にありがとうございました。

P.S.
この写真は、朝部活に行く前に1曲お気に入りの曲を弾いてた時のです。」






お届け先からのお便り、そしてピアノを囲む方々の笑顔は、私どもの活動にとって何よりの励みです。一方、寄贈してくださる方からのお便りにも涙させられます。今は巣立ったお子さんが小さい頃弾いていたピアノ…亡くなられたご親族の形見のピアノ…。ご家族の歴史と思い出がぎっしり詰まったピアノたちは、被災地で新しい役割を担い、活躍しはじめています。

今年もたくさんの皆様に支えられて、活動を続けて参りました。昨日までにお届けしたグランドピアノ、アップライトピアノ、電子ピアノ、電子キーボードの総数は270台です。それでも道は半ばです。今年一年間に賜りましたご厚情に心より感謝申し上げますとともに、来年も引き続きお力添え頂きますよう、よろしくお願い申し上げます。

「被災地へピアノをとどける会」事務局は、12月29日より1月6日までお休みを頂きます。
皆さま、どうぞ良いお年をお迎えください。





寄贈のご報告

11月24日、宮城県I様へ、愛知県M様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。

11月27日、宮城県I様へ、神奈川県S様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。

12月4日、福島県新地町立新地小学校へ、広島県S様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。

12月6日、宮城県大崎市立古川中学校へ、山形県N様よりご寄贈のグランドピアノ、および茨城県T様よりご寄贈の アップライトピアノをお届けいたしました。

12月13日、福島県A様へ、青森県K様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。

12月13日、福島県A様へ、石川県N様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。

12月13日、福田保育所(福島県新地町)へ、電子ピアノを2台お届けいたしました。

12月13日、駒ヶ嶺保育所 (福島県新地町)へ、静岡県N様よりご寄贈(チャリティコンサートの収益で購入)の電子ピアノと、会で購入した電子ピアノをお届けいたしました。

12月17日、 福島県新地町駒ヶ嶺小学校へ、千葉県A様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。

12月22日、岩手県Tピアノ教室へ、神奈川県H様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。

12月26日、宮城県大崎市古川北中学校へ、千葉県K様よりご寄贈のグランドピアノをお届けいたしました。

12月27日、福島県S様へ、東京都N様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。

12月27日、福島県H様へ、カシオ・キーボードをお届けいたしました。

12月27日、新地保育所(福島県新地町)へ、カワイ電子ピアノをお届けいたしました。

12月27日、福島県相馬市立中村第一中学校へ、ヤマハ・キーボード16台をお届けいたしました。

12月27日、福島県相馬市立中村第二中学校へ、ヤマハ・キーボード10台をお届けいたしました。

年内最後のお届けとなります。寄贈総数は270台となりました。
ありがとうございました。
なお、12月29日~1月6日まで事務所はお休みを頂きます。

2012年12月23日日曜日

お便り

年末が近づき、寒さが一段と厳しくなってきました。仙台でも、天気予報に雪マークが付く日が増えています。仙台は「雪国」ではないので雪に閉ざされるようなことはあまりないのですが、「北国」ではありますから、頬を打つ風が痛く感じられます。
そんな今日この頃、ピアノをお届けした方々から多くのお便りを頂いています。ここではお二人からのメールをご紹介しましょう。
 「こんにちは。昨年12月にアップライトを贈って頂いたSです。お陰様で充実した音楽の道を歩んでいます。これ以上ない、クリスマスと誕生日プレゼントを頂いたなぁ…としみじみ感じています。寒くなりましたので、皆様どうぞご自愛下さい。」 
原発事故関連で転居中の方です。もう1年になるのですね!故郷に戻れる日の1日でも早からんことをお祈りするばかりです。
次は、陸前高田のピアノ教室の先生からです。教室の生徒さんたちに電子ピアノをお届けしてきました。 なぜ電子ピアノかというと、仮設住宅にはアップライトピアノは入れられないからです。
 「仮設住宅は2回目、仮設音楽教室は初めての冬を迎えております。音楽教室は被災地に近く、レッスンが終わって帰る頃は真っ暗で、明かりの全く無い、津波をかぶった街が静かに息をひそめて広がっています。そしてまだ時々強い地震が来ます。その度にレッスンを切り上げ生徒を避難させている状況です。
 そんな中、明日のクリスマス・イヴに隣街(大船渡市)のショッピングセンターで生徒さん達のクリスマス・ピアノライブを行う事になりました。その中には今回ピアノを支援して頂いた生徒さんもたくさんいらっしゃいます。みなさん明日に向けて一生懸命練習してまいりました。このようなイベントが開催できるのも、『被災地へピアノをとどける会』の皆様のおかげです。皆様への感謝の気持ちを胸に明日は精一杯頑張ります。
これからも、被災地の子供達を見守って下さいますよう、よろしくお願いいたします。
これからが寒さの本番、お身体にお気をつけて、新しい年をお迎え下さい。
来年が、皆さまにとって、幸せな明るい一年でありますように…。」 
レッスンを終えて教室を出ると外は漆黒の闇…。陸前高田の状況をご存知の方にとっては、痛いほどわかる光景だと思います。そんな中で頑張っている子どもたち…。
明日が、笑顔あふれるすてきな一日でありますように。ピアノライブのご盛会、ご成功を心よりお祈りいたします。 
お届けした方々から頂くたくさんの写真やお手紙。私たちの活動にとって何よりの励みです。ありがとうございます。また折に触れてご紹介いたします。 
 
(12月に入ってからのお届け報告が遅れております。数日うちにはアップいたしますので、今しばらくお待ちください。)
 

2012年12月6日木曜日

教室再開

「被災地へピアノをとどける会」からピアノをお届けした、宮城県O音楽教室の先生のブログ記事をご紹介させて頂きます。

「震災で流された松岩教室、やっと復活しました。

あの日、津波がくる3分前までこの場所にいました。

私たちが近くの高台にある松岩寺に移動した直後、津波で教室は流され、この場所はがれきの山になっていました。

ここで教室を再開するなんて、もうないことだと思っていました。

一緒にあの時逃げたなおちゃんママから、お花をいただきました。
なおちゃんママは教室再開おめでとうと言いながら、泣いていました。

私もあの日を思いだして、一緒に泣きました。

私が今こうして生きているのは、本当にどうしてだかわかりません。

あの日、あの時、なぜあの場所からぎりぎりで移動しようと思ったのか、いつも考えます。

私に何ができるのか…

みんなが笑顔でいられるように、音楽の素晴らしさをこの場所で伝えていけたらと思っています。

ピアノを支援していただいた、被災地にピアノをどどける会様、本当にありがとうございました。

大切に使わせて頂きます。」

この先生のご友人も、「この地域の被害は本当に酷かったのです。この場所で教室が再開できたのは驚きでした。本当に良かったです。」と話してくださいました。トレーラーハウスを購入して、教室にしていらっしゃるそうです。前を向いて進んでいくパワー…素晴らしいですね!
子どもさんたちの心が和やかな調べで満たされますように。
ご発展を心よりお祈りいたします。