2012年12月23日日曜日

お便り

年末が近づき、寒さが一段と厳しくなってきました。仙台でも、天気予報に雪マークが付く日が増えています。仙台は「雪国」ではないので雪に閉ざされるようなことはあまりないのですが、「北国」ではありますから、頬を打つ風が痛く感じられます。
そんな今日この頃、ピアノをお届けした方々から多くのお便りを頂いています。ここではお二人からのメールをご紹介しましょう。
 「こんにちは。昨年12月にアップライトを贈って頂いたSです。お陰様で充実した音楽の道を歩んでいます。これ以上ない、クリスマスと誕生日プレゼントを頂いたなぁ…としみじみ感じています。寒くなりましたので、皆様どうぞご自愛下さい。」 
原発事故関連で転居中の方です。もう1年になるのですね!故郷に戻れる日の1日でも早からんことをお祈りするばかりです。
次は、陸前高田のピアノ教室の先生からです。教室の生徒さんたちに電子ピアノをお届けしてきました。 なぜ電子ピアノかというと、仮設住宅にはアップライトピアノは入れられないからです。
 「仮設住宅は2回目、仮設音楽教室は初めての冬を迎えております。音楽教室は被災地に近く、レッスンが終わって帰る頃は真っ暗で、明かりの全く無い、津波をかぶった街が静かに息をひそめて広がっています。そしてまだ時々強い地震が来ます。その度にレッスンを切り上げ生徒を避難させている状況です。
 そんな中、明日のクリスマス・イヴに隣街(大船渡市)のショッピングセンターで生徒さん達のクリスマス・ピアノライブを行う事になりました。その中には今回ピアノを支援して頂いた生徒さんもたくさんいらっしゃいます。みなさん明日に向けて一生懸命練習してまいりました。このようなイベントが開催できるのも、『被災地へピアノをとどける会』の皆様のおかげです。皆様への感謝の気持ちを胸に明日は精一杯頑張ります。
これからも、被災地の子供達を見守って下さいますよう、よろしくお願いいたします。
これからが寒さの本番、お身体にお気をつけて、新しい年をお迎え下さい。
来年が、皆さまにとって、幸せな明るい一年でありますように…。」 
レッスンを終えて教室を出ると外は漆黒の闇…。陸前高田の状況をご存知の方にとっては、痛いほどわかる光景だと思います。そんな中で頑張っている子どもたち…。
明日が、笑顔あふれるすてきな一日でありますように。ピアノライブのご盛会、ご成功を心よりお祈りいたします。 
お届けした方々から頂くたくさんの写真やお手紙。私たちの活動にとって何よりの励みです。ありがとうございます。また折に触れてご紹介いたします。 
 
(12月に入ってからのお届け報告が遅れております。数日うちにはアップいたしますので、今しばらくお待ちください。)