写真は、2月24日にアップライトピアノをお届けした宮城県M様です。
2年前の4月、この女の子が、庄司美知子に向かって避難所でつぶやいた「お家が流されたの。またピアノが弾きたいなぁ・・・」というひとことが、たくさんの音楽家、楽器屋さん、運送屋さん、音楽愛好家の方々を動かし、「被災地へピアノをとどける会」の活動へと繋がっていったのです。
本来ならば、真っ先にMさんにお届けしたかった。しかし、なかなかそれは叶いませんでした。仮設住宅では、床の強度、音洩れの問題から、ピアノが入れられないのです。
ようやくお住まいの環境が整い、 2月24日に念願のピアノが届きました。
「私はいただいたピアノで一生懸命練習をし、発表会をみごとせいこうさせることができました。本当にありがとうございました。これからもレッスンや練習をがんばりたいと思います。」
さて、ここからは寄贈のご報告です。
3月14日、岩手県S様、福島県I様へ、カワイ電子ピアノをお届けしました。
4月2日、宮城県東松島市・矢本西市民センターへ、石川県Y様よりご寄贈のグランドピアノをお届けいたしました。
4月3日、宮城県大崎市鎌田記念ホールへ、NHK新潟放送局よりご寄贈のグランドピアノをお届けいたしました。
4月3日、岩手県ザ・バーガー・ハーツへ、神奈川県O様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。
4月6日、岩手県K様、宮城県K様へ、ヤマハ電子ピアノをお届けいたしました。
4月10日、宮城県M様へ、岐阜県M様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。
ありがとうございました。
以上で、「被災地へピアノをとどける会」からお届けしたピアノ、電子ピアノ、キーボードの総計が301台となりました。
私たちのように、特定の企業や組織、宗教団体等の後ろ楯を持たない小さなグループがここまで続けてこられたのは、おひとりおひとりの個人の篤志に支えられてのことです。
数の問題ではありませんが、お届けできた300台という数は奇跡的なことに思えます。
ピアノを失って悲しい思いをしておられる人たちが笑顔になるよう、活動はまだまだ続きます。
今後とも「被災地へピアノをとどける会」をどうぞよろしくお願い申し上げます。