2021年3月11日木曜日

ご報告(最終)

2021年3月11日、東日本大震災から10年を迎えます。被災された皆様に、あらためて心よりお見舞い申し上げます。


「被災地へピアノをとどける会」は、2011年6月9日発足して以来、右の枠に示したように多くのピアノをお届けしてきました。「被災地へピアノをとどける会」は、NPOではなく任意団体として、スタッフ全員、無償のボランティアで活動を続けてきました。この会には、特定の組織、団体、会社、宗教等の定まった後ろ盾は一切ありません。寄贈のお申し出をいただいたピアノをお引き取りして仙台へ運び、メンテナンスをして、あるいは新規購入して、被災された方々、地域へお届けするというこの会の活動には、当然のことながら費用がかかります。これらの費用は、すべて音楽を愛する大勢の方々のご厚意によって賄われてきました。個人あるいはグループで、コンサートや募金活動等で得た収益をお預かりすることによって、活動が続けられたのです。支援、応援してくださった方々には感謝しかありません。

お家のピアノが流されちゃった、いつかまたピアノが弾きたいな…という少女のつぶやきが、「被災地へピアノをとどける会」発足のきっかけとなり、520台の楽器が動くことになりました。ピアノをお届けした多くの子どもたちはそろそろ成人を迎えるでしょう。今もピアノを続けています!という報告を聞くと嬉しくなります。

「被災地へピアノをとどける会」は、本年3月をもちまして、活動の一切を終了いたします。 この10年間にも、日本全国では数々の災害に見舞われてきました。各地の被災地で多くの楽器が失われたことでしょう。「被災地へピアノをとどける会」は、被災地復興支援としては微力でしたし、「役目は終わった」とは言えないかも知れませんが、これから先、各地の災害被災地へピアノをお届けする活動を継続するのは、正直私たちのような小さなグループでは、経済的にもマンパワー的にも困難です。音楽を愛する方々のご厚意のみによって成し得ることのできた、この奇跡のような活動の軌跡が、これから活動を志す方々の参考になれば幸いです。

今後、人々を悲しみに突き落とすような災害が起こらないことを切に祈りながら、ブログを閉じることにいたします。長い間、本当にありがとうございました。

 (なお、現在、「被災地へピアノをとどける会」活動記録をまとめています。こちらで公開したいと考えておりますので、その際にはお読み頂けたらと思います。) 


2021年3月11日 「被災地へピアノをとどける会」

 

 

 

 

2021年3月8日月曜日

お届けのご報告

 2019年3月12日、宮城県K様へ、東京都A様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。

同年12月27日、岩手県S様へ、(株)仙台ピアノサービス様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。

そして、 2021年3月5日、GENKIっこ保育園 すてっぷ様(宮城県東松島市)へ、新規購入したカワイ・アップライトピアノをお届けいたしました。

写真は、 3月5日、宮城県GENKIっ子保育園 すてっぷ様へ「贈呈式」に伺った様子です。「被災地へピアノをとどける会」からは、委員長・庄司美知子、副委員長・吉川和夫、それに調律師・阿部隆の3名が伺いました。新しいピアノは木目調で、この保育園のお部屋の雰囲気にぴったりです。庄司がお話と演奏をしましたが、0歳から2歳児まで、約20名のお子さまは、びっくりするくらい集中して、お届けしたピアノの優しい音色に聴き入ってくれました。



 GENKIっ子 すてっぷ様もブログに書いてくださっています。

http://blog.livedoor.jp/mozuraito/archives/2111055.html

 毎日新聞の若い記者さんが私たちに同行してくださり、記事にしてくださいました。

https://mainichi.jp/articles/20210307/k00/00m/040/165000c

 本格的な春の到来を思わせる陽ざしに包まれて、平穏であることの尊さを感じた一日でした。

これにより、「被災地へピアノをとどける会」からお届けしたピアノの延べ寄贈台数は、【520台】(2021年3月5日現在)となりました。 活動は、これをもって終了いたしますが、追って最終のご報告をさせていただきます。