旧年中は一方ならぬご支援を賜りましたことに、「被災地へピアノをとどける会」スタッフ一同、心より感謝申し上げます。
三陸の沿岸部出身、私たちの仲間が、年賀メールを送ってくれました。
「お正月は実家に帰省しておりました。この地域でピアノを頂いた子供たちはお家での練習もばっちりで、毎週レッスンに通っているそうです。
本吉周辺に数箇所、大きな瓦礫焼却施設が建設されました。津波で流され、去年の9月にはまだ更地だったところで、大変びっくりしました。
ミサンガを作ってくれたTちゃんは、早く新しい家を建てたいと、仕事がオフの日は、この寒さの中、海に入ってアワビを採っています。http://www.piano-donation.org/2012/06/in-sendai_14.html
ご馳走になりましたが、めっちゃ美味しかったです。」
ピアノをお届けしたあるご家庭では、まだ小さかった下のお子さんもピアノを習い始めたそうです・・・と、別の方からも伺いました。お届けしたピアノが、そんなふうに活用されていくのは、とても嬉しいことです。
写真は、仙台駅在来線のきっぷ売り場の地図。最近撮ったものです。地図の中央少し左上、それから左上あたり…。いくつかの鉄道駅が、フィルターに覆われるようになっているのをご覧頂けるでしょうか。
石巻や相馬から仙台へ、通勤、通学していた人がたくさんいました。しかし、ここには、未だに鉄道が通っていません。 酷い津波被害を受けて、元の場所に駅舎を再建できず、開通する見込みもまったく立っていないのです。写真からは外れますが、この右側、仙台から宮城県南、福島県に至る常磐線も同様に表示されています。
あの日から、1年10ヶ月が過ぎました。年が明けて、東北は一段と寒さが増しています。今日は仙台でも大雪でした。交通手段、仮設住宅での暮らしなど、現在も不自由を強いられている人々が、たくさんいます。あの日の記憶は、寒さや不便さとともに消えることはありません。
「被災地へピアノをとどける会」の活動は、これからも続きます。被災地に「風化」という言葉はありません。今年も引き続きのお引き立ての程、どうぞよろしくお願い申し上げます。