2014年8月29日金曜日

400台


 まず初めに、広島市で起きました土砂災害で犠牲になられた方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
大規模災害の報に接しますと、どうしても2011年のあの日のことが思い出されて、胸がざわざわする心地がいたします。被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げます。


さて、寄贈のご報告をさせて頂きます。

8月18日、岩手県釜石市の誓久山宝樹寺に、グランドピアノをお届けいたしました。

8月11日の記事にも書きましたように、釜石市は市内のホールが被災してしまったために、音楽活動を行う場所がありません。そこで、宝樹寺の御住職様は、コンサートやイベントのために積極的に開放してこられました。そのためにもピアノがあったら・・・ということで、「被災地へピアノをとどける会」へお問い合わせをくださいました。

同じ頃、1台のグランドピアノを寄贈したいとのお申し出を頂きました。 ご連絡くださったのは、指揮者の大野和士様でした。大野様が、フランス国立リヨン歌劇場の首席客演指揮者や東京フィルハーモニー交響楽団桂冠指揮者をつとめられるなど、国際的に活躍していらっしゃる指揮者であることは、ご説明するまでもないと思います。海外で最も活躍している日本人指揮者と言っても過言ではないでしょう。

奇しくも、このマッチングが「被災地へピアノをとどける会」がお届けした400台目のピアノということになりました。お届けしたピアノは、9月の合唱コンサートに向けて、さっそく大活躍しているとのことです。ありがとうございました。

活動を開始した当初(2011年6月)には、こんな台数まで活動が続けられるとは思ってもみませんでした。本当は台数の問題ではありません。1台だって5台だって、被災地の笑顔に繋がれば良いのです。けれども、私どもの活動は、いかなる団体、企業、組織(もちろん宗教等)の後ろ盾も受けず、世界中の音楽家、音楽愛好家、音楽活動家の皆さまからお寄せくださる資金のみで続けられています。本当にありがたいことですし、凄いことだと思います。
「被災地へピアノをとどける会」の活動は、ゆっくりしたペースにはなっていますが、まだしばらくは続きます。今後とも、どうぞよろしくお引き立て賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。