最近頂戴した御礼のメールの続きです。お届けした方々の現状を知って頂くために、抜粋してご紹介したいと思います。
「この度は、大切なピアノをお譲り頂きまして大変ありがたく感謝申し上げます。
あの津波から、もうすぐ1年になりますが、がれきとドロの中ガラスが割れ、ぐちゃぐちゃになった我が家を前に、これからどうしていったら良いのだろうと夫婦で立ちつくしていた事を昨日のように思い出します。
娘は、1人になるのが今でも怖く、泣き出したり、落ち着かなかったり・・・そんな彼女を支えていたのが音楽でした。避難先の実家の古びたキーボードを私たちが家の泥だしに行っている間、ずっと弾いていたそうです。
息子は、3月末の発表会とグレードの試験に向けて練習をしておりましたが、泥まみれ、音の出なくなったピアノを見て、ショックで弾かなくなりました。
そんな2人を見て、何とかしてあげたくても、新しいピアノを用意してあげるのは、家の修理や生活の方が最優先ということで、あきらめていましたところ、今回のお話を頂きました。
子供たちは、ピアノが届くとうれしくてはしゃいでいました。
息子には、またピアノを弾いてみようという気持ちに少しでもなってもらえるとうれしいです。
また、当初贈って頂く予定でありました別のピアノの持ち主のお母様から、手作りのピアノカバーまで頂きましてありがとうございます。
子供たちの笑顔が見れたのは、このピアノを贈って下さった方、そして、携わって下さったたくさんの方々のおかげです。心からお礼申し上げます。
本当にありがとうございました。大切に使わせて頂きます。
娘からのお礼の言葉も贈ります。
『ピアノをくださったかたへ
たいせつなピアノをくださってありがとうございました。
わたしは、1年生です。いつもふるいキーボードでいつもれんしゅうしていました。
わたしは、じしんやつなみがこわかったです。
でもピアノの音をきくとやさしいきもちがいっぱいになります。
月よう日のピアノのれんしゅう日のときに、【ピアノは、まほう】といううたがあります。
そのうたをうたうと、やさしいきもちがいっぱいになったようになります。
やさしいきもちは、うれしいきもちになってこころがあたたまります。
わたしは、ピアノがくるまえは、うまくひくことができなくて、いつもいじけていました。
でも、ピアノがとどいたのでいっぱいれんしゅうしたいです。 』
長くなりましたが、まだまだ寒い日が続きます。
皆様お体を大切になさってください。」
岩手県Y様から頂きました。ありがとうございました。