2013年7月21日日曜日
ナリサワ・ギャラリー 石巻駅前北通りコンサート
「被災地へピアノをとどける会」は、石巻支援三七会様からのご紹介もあり、 昨年の秋、石巻駅北口にある文具店ナリサワギャラリー様にグランドピアノをお届けしました。
東日本大震災の津波は、石巻駅舎を越えて、海とは反対側にある北通りまで達し、大人の胸くらいまで浸水したそうです。ナリサワも1階店舗が被害を受けました。
2階のギャラリーには元々ピアノはありませんでしたが、ミニコンサートを行うには十分な広さなので、地域活性化のお手伝いができるのではないかという判断でお届けしました。 寄贈主の方も、快く承知してくださいました。
7月12日には、石巻支援三七会の主催、「被災地へピアノをとどける会」の後援により、このナリサワ・ギャラリーで、コンサートを行いました。仙台出身、東京の桐朋学園大学に学び、現在フリーランスのバリトン歌手として活躍している草刈伸明さんによる、日本の歌を中心と したプログラムです。 「被災地へピアノをとどける会」実行委員長・の庄司美知子も演奏に伺いました。 また、石巻在住のピアニスト野口裕衣さんが、自作のピアノ曲を弾きました。 若い野口さんの作品には、震災の体験が刻印されているように感じます。副委員長・吉川和夫が「司会進行」をつとめました。
簡素なギャラリーが、ピアノ1台によって豊かな音楽サロンに変身、石巻に新たな音楽空間が誕生しました。
「素晴らしかった!次回も必ず来ますからね。」と、頬を紅潮させ高揚した気持ちを伝えてくださった老齢のご夫妻…。たくさんの方々が、私たちに「ありがとう」と笑顔で声をかけてくださいました。ピアノをお届けする活動を続けてきた成果を肌で感じる瞬間でした。
同日午後には、 石巻アーカイブスプロジェクトの後藤恭子さんが、ラジオ石巻の番組のために取材し放送してくださいました。ありがとうございました。
ご来場頂いた皆さまはもちろん、コンサートを企画運営してくださった石巻支援三七会の皆さまとナリサワ文具さまに感謝申し上げます。