2012年9月22日土曜日

数寄屋橋音楽会 in 気仙沼 無事終了!

 ご報告がすっかり遅くなってしまいましたが、9月9日、気仙沼市本吉はまなすホールで開かれた「数寄屋橋音楽会 in 気仙沼」は、盛況のうちに無事終了しました。

「被災地へピアノをとどける会」副委員長・渋谷由美子のヴァイオリン、委員長・庄司美知子のピアノによる「G線上のアリア」。震災の犠牲者の魂を鎮め、生かされた私たちの心を慰める円熟の響きで音楽会は始まりました。


地元の中学校の若い音楽の先生方、津谷中学校・長澤育実さん、大島中学校・吉田智穂さんによる瑞々しい連弾。

 「被災地へピアノをとどける会」と「数寄屋橋音楽会」の活動報告をさせて頂きました。


東京から駆けつけてくださった遠藤尚子さん、若土祥子さんによるフルート・デュオ。


休憩後は、プライヴェートでご来場くださった菅原茂・気仙沼市長にご挨拶を頂戴しました。

 

地元・津谷中学校吹奏楽部の皆さんに、遠藤さん、若土さん、さらに宮城教育大学学生・鴫原葵君も加わっての若さ溢れるパフォーマンスに、会場の雰囲気はますます盛りあがります。


 鴫原君のソロ、吉田彩さんの美しいデュオ。


気仙沼高校の2年生・小野寺正法君の歌は、恩師・吉田智美先生の伴奏を得て、ますます冴えました。特に、弾き歌いした自作曲「この町を通れば」の、傷ついた故郷・気仙沼を見つめる青年の眼差しは、会場に圧倒的な共感を呼び起こしました。


そして、「数寄屋橋音楽会」を引っ張ってきた畠山裕恵さんが遂にピアニストとして登場。遠藤さん、若土さんとともに「赤とんぼ」、「少年時代」を演奏しました。「とどける会」副委員長・吉川和夫が、この日のために編曲したものです。




 2時間半に及ぶ長い演奏会だったにも関わらず、お客様は最後まで聴いてくださいました。また、多くの方から、 これまでの支援や演奏会開催に対する労いと感謝のことばを頂戴しました。この演奏会をきっかけに、ピアノの支援希望のご連絡も頂きました。河北新報、三陸新報は大きな扱いで記事にしてくださり、NHKのローカルニュースで報道されました。気仙沼ケーブル・ネットワークも収録してくださいました。この演奏会が注目されていたことがわかります。

ただ単に被災地へ出かけて演奏してくるだけではなく、地元の若い音楽家や生徒さんたちを応援し、客席と舞台が心を通わせあうような演奏会にしたい・・・それが私たちの願いでした。十分とはいかなかったかも知れませんが、こころざしの一端は達成できたかと感じます。これからも、機会を設けて続けていきたいと考えています。

最後になりましたが、心強いバックアップをしてくださった気仙沼市、気仙沼商工会議所の皆さま、様々な場面でお力を貸してくださった気仙沼復興協会の皆さま、後援を頂いた宮城教育大学復興支援センターに、心より御礼申し上げます。

数寄屋橋音楽会のブログも、ぜひご一読ください。→ http://sukiyabashi.blog.fc2.com/