2015年6月30日火曜日

寄贈のご報告、「復興」の行方

ホームページの更新がすっかり滞ってしまいました。
「被災地へピアノをとどける会」は今も活動を続けています!
 「細々と」と言い添えた方がふさわしいかも知れない活動状況ではありますが、「細く長く」続けていくことこそが大切と考えています。

5月中旬から6月末までのお届け報告です。

5月15日、宮城県石巻市保育園ポコ・ア・ポコ様へ、カワイ電子ピアノをお届けいたしました。
5月24日、宮城県Y様へ、 カワイ電子ピアノをお届けいたしました。
5月26日、宮城県G様へ、東京都I様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。
6月14日、宮城県桂島交流ハウス様へ、コルグ電子キーボードをお届けいたしました。
6月20日、宮城県鈴木昇会館様へ、東京都M様よりご寄贈のグランドピアノをお届けいたしました。
6月20日、宮城県ケアハウス・ソレイユの丘様へ、愛知県H様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。
6月24日、宮城県S様へ、東京都S様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。

お届け総数は441台となります。ありがとうございました。

ところで、2013年1月14日の記事に、この写真を掲載いたしました。





地図の中央上、それから左上あたりのいくつかの鉄道駅が、影に覆われるようになっているのをご覧頂けると思います。

 このうち、仙台と石巻を結ぶ鉄道が、5月30日、震災以来ほぼ4年3ヶ月ぶりに再開通しました。


沿線に住む「とどける会」のスタッフが、写真を撮ってきてくれました。ちょっとわかりづらいのですが、字のところどころに「キラーン!」と輝くような装飾があります。「これを作った駅員さんも嬉しかったんでしょうね!」と、スタッフも嬉しそうです。
フィルターに覆われていた路線図も、きれいに繋がりました。


しばらく見ることの出来なかったこの行先表示の列車を初めて見た時は、胸が熱くなりました。

来月には「仙石フェス」という音楽イベントも予定されているそうで、美しい海を臨みながら走る路線は盛り上がっています。http://senseki-trainfes.jp/

鉄路の復旧は「復興」を感じさせてくれますが、未だ開通していない路線もあります。常磐線もそのひとつです。不通区間は影になっています。


「復興」といっても、災害公営住宅は建設が大幅に遅れているそうです。石巻の仮設住宅では、住民の2割が喘息の疑いがあるという報道もありました(河北新報、2015年6月13日)。
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201506/20150613_13014.html

被災地からは、少しずつですが、今も ピアノの支援希望があります。生活再建が精一杯で、ピアノ購入までとても余裕がないのです。ピアノ寄贈のお申し出や活動資金のご寄付も頂戴しますが、当然ながら震災直後のようなわけにはいきませんから、ギリギリで回している状態です。それでも、寄贈やご寄付のお申し出は本当にありがたく、活動の励みになっています。

これからも、出来る限り「細く長く」続けて参ります。
  「被災地へピアノをとどける会」の活動に、引き続きのご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。