2012年1月26日木曜日

寄贈レポート(石巻支援学校)

 1月16日、石巻支援学校へ、東京都のT様、S様よりお預かりしたアップライト・ピアノをお届けいたしました。このことは、すでに1月19日付でお知らせいたしましたが、同23日にはコンサートにお伺いしました。
以下は、「被災地へピアノをとどける会」の実行委員長である庄司美知子のレポートです。
 
 
 
1月23日、石巻支援学校でコンサートをしてまいりました。こちらには電子ピアノ(11月28日)と音楽室にアップライトピアノをお届けしていました。
石巻支援学校は小学生から高校生までの生徒さんが通う大きな学校です。16日にピアノが音楽室に入り、生徒さんたちが毎日ピアノに触りとても喜んでくださっているとのメールを頂いておりました。
 
この日は、体育館に小中高と全校生が集まりコンサートを聞いてくださいました。ピアノとともに音楽をお届けすることができました。今回はこの学校の高校で音楽を教えていらっしゃる鈴木麻由子先生の歌と、仙台フィルからご参加くださったフルートの芦澤暁男さんと私と3人の演奏会でした。会からは郷古由理、そして調律の阿部隆さんも同行いたしました。
 
前日の雪がまだ残る道は、朝の混雑で2時間近くもかかりましたが、朝早いにもかかわらず先生方は体育館を温めて待っていてくださいました。
 
車いすの生徒さん、そして先生に抱かれている生徒さんもたくさんいらっしゃいました。皆さん本当にコンサートをとても楽しみにしていてくださったようで、すべての曲にたくさんの拍手を下さいました。
 
芦澤さんは、リポビタンドリンクを飲みながらその瓶を吹いて音を出し、瓶で音階をて弾いてくださいました。子供たちは、目を真ん丸にしてこのからくりにびっくりし、音の出る瓶を見つめていました。本物のフルートの演奏と楽しい演出に、会場はとても和やかになりました。
 
麻由子先生は、いつもはジャージー姿だそうですが、今日はピンクのドレスで登場。
これも生徒さん達には新鮮で、「わーお嫁さんみたい」という声が聞こえました。
先生は、オーソレミオを子供たちに手を差し伸べながら熱唱。
 
最後には、高校部門の生徒さんが、ノートにきれいに書き認めたお礼の言葉を読んでくださり、さらに小学部門の1年生の女の子が代表して、皆さん手作 りのプレゼントを下さいました。牛乳パックを漉いて作った熨斗袋やコースター。粘土で作った(?)花瓶と小皿。心温まる贈り物を頂きました。
 
ピアノをおくってくださった方にもこのような場をお見せしたい気持ちでいっぱいです。温かな交流ができましたことに感謝です。