2011年12月30日金曜日

年末のご挨拶

「被災地へピアノをとどける会は、6月9日の設立以来、このホームページ「支援先一覧」でご覧頂けますように、ピアノや電子ピアノを必要とする各所にお届けして参りました。この活動は、たくさんの方々のお力に支えて頂いてはじめて成り立つものです。支援先からの笑顔のメッセージも数多く頂きました。年末にあたり、今日までのお力添えに、あらためて感謝申し上げます。

写真は、12月27日、仙台市宮城野区蒲生地区で撮影したものです。仙台市街は、以前と同じように賑わっていますし、私たちも何不自由なく毎日を過ごしていますが、市街地から車で30分も走ると、このような風景が果てしなく広がっているのです。津波により全壊した家屋の多くは撤去されましたが、人々の暮らしのあった場所には土台だけが残され、お花や飲み物などがお供えしてあるお家(の跡)がいくつもありました。荒浜地区を通り名取市閖上地区に入ると、未だ農地に船が幾艘も打ち上げられたままです。「被災地にピアノをお届けする」・・・これは、大切な活動であると信じて行っていますが、本当に私たちには何ができるのだろうと、あたらめて考えてしまいます。
 日に日に被災地との距離が遠くなり、いわゆる「温度差」が生じているように感じます。しかし、被災地の時計は2011年3月11日で止まったままなのです。

「復興支援はブームではない。」と言ったのは、サッカー日本代表の中村憲剛選手だったでしょうか。私たちの活動が本当に必要とされるのは、まだまだこれからです。今後ともご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。来る年が笑顔に満たされますように・・・。どうぞ良いお年をお迎えください。(K)