2011年9月21日水曜日

寄贈の現状報告

 被災地でピアノを必要としている施設等がどの程度あるか…というご質問を頂きました。ひとことで言うと、その調査は大変困難であると言わざるを得ません。私たちも、公共施設や学校等にピアノを届けるべく活動しておりますが、津波の被害に遭ったところは、そもそも建物自体が流失したり損傷を受けたりしておりますので、まだピアノ納入以前の状態です。 
 学校も同様で、ピアノがダメになったということで、寄贈のお約束をしている学校もいくつかありますが、いずれも校舎の修理が終わった後にということで中断しています。仮設校舎はピアノの重量が耐えられないので電子ピアノを希望というケースも多くあります。

 私たちの事務所は仙台ですが、現地でも情報は限られており、なかなか必要としている方にたどり着けないのが現状です。 さらに地域を広げて、ニーズの調査を行っているところです。もし、ピアノまたは電子ピアノを必要とする施設、学校等についての情報をお持ちでしたら、ぜひお知らせください。また、個人の方でも、本格的に勉強していて、ピアノの先生の推薦状を付けて頂ければ対応できますので、お問い合わせ頂きたいと思います。
 華々しくマッチングを行っているようには見えない活動ですが、寄贈する楽器の品質を保証して差し上げたいという考えが根本にあるために、調査のための時間もかかっています。これから先、とても長い時間を見据えた活動です。どうぞ息長く応援して頂きますよう、お願い申し上げます。(K)