2011年8月12日金曜日

寄贈の現状

現在、5台のピアノのお届け先が内定しています。

2台のグランド・ピアノは学校へお届けする予定ですが、納入の際には、「とどける会」のメンバーが同行して、お披露目演奏を予定しています。現在学校は夏休み中なので、納入日は新学期になってからご相談することになっております。

3台のアップライト・ピアノは福島から避難していらっしゃる方々への寄贈が内定していますが、受け入れ側のご都合から、提供される方々にお待ち頂いている状態です。避難されている方々の多くは、現在の居場所が終の棲家ではありません。1か月先にはまた別のところに移るかも知れないといったように、とても不安定な住環境を余儀なくされているのです。

保育所に電子ピアノを寄贈したのは良いが、「ピアノをとどける会」なのになぜ電子ピアノばかりなのですか?というご質問を頂戴いたしました。

確かに、ピアノと電子ピアノとは別のものです。しかし現状は、本当にピアノが必要とするところの多くは、ピアノを置く場所も、ピアノを定期的に保守点検し、保管する環境も整っていないのです。保育所はそれでも日々の子供の教育のために電子ピアノで構わないから頂けないかとのお申し出があったのでした。電子ピアノは、皆様からお預かりしている寄付金から新品を購入してお届けしています。
私どもの活動にお力添え頂いている皆様の1日も早くピアノをお届けしたいというお気持ちはありがたく、私どもも頑張っておりますが、なかなか一朝一夕にというわけにはまいりません。
この活動は長い長い道のりとなります。今は被災地の皆様のご希望を伺い、ピアノを必要とされる方々の環境が整う日まで、きちんと準備をしていきたいと思っております。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。(K)