2011年6月9日木曜日

「被災地へピアノをとどける会」 設立によせて


2011年3月11日に発生しました大震災は、
東日本一円を直撃し、甚大な被害をもたらしました。

未だに多くの人たちが避難所での生活を余儀なくされており、
自宅へ戻った人たちも、大きな労苦を背負いながらの生活を送っており、
震災からの復興は、多くの時間と援助を必要としています。

このような中、ライフラインもまだ回復していない状況下にありながら、
「先生、津波でピアノが流されてしまい練習できませんが、レッスンに行ってもいいですか?」
といった声が、多くの子どもたちから寄せられました。

小さな子どもたちの元気な歌声と笑顔と共に過ごしたピアノ、
音楽と共に過ごしてきた人たちの良き友であったピアノが、
一瞬にして失われてしまいました。

ピアノは、音楽教育や演奏活動に欠かせない楽器です。
私たちは、「被災地へピアノをとどける会」を立ち上げ、
音楽に寄り添っていた人たちの笑顔が、再び音楽によってよみがえるよう、
被災地へピアノをとどける義援金、ピアノの寄贈を集める活動を始めました。
各方面より震災により被害を受けたピアノの調査を行い、それを精査し、
ピアノを必要としている所へピアノをお届けしていきたいと思います。

皆様からのあたたかいご支援をお願い申し上げます。

2011年6月9日