2015年5月16日土曜日

嬉しいお便り

先日、私たち「被災地へピアノをとどける会」事務局に、とても嬉しい3通のお便りが届きました。
差出人は、いずれも「とどける会」からピアノをお届けした方です。



「とどける会の皆様、お元気でしょうか?私はとても元気です!
春から〇〇音楽大学へ進学することになりましたので、報告させて頂きます。中学生の頃からの音大合格の夢が叶いました。寄贈者の方、ピアノをとどける会の皆様に御礼申し上げます。
ピアノを届けて頂いてからの毎日は、練習漬けでした。毎日ピアノに触れ、練習できる環境を作って下さり、本当にありがとうございました。大学に入ってから、もっともっと練習して、上達したいと思っています。震災から4年が経ち、今私が思うことは、ピアノをとどける会の皆様が私にして下さったように、音楽で元気や喜びを届けたいということです。この気持ちを忘れず、頑張っていきます。」

「東日本大震災から早4年が過ぎました。当時中学2年生で、全国大会を数週間後に控えていた娘は、たくさんの知人の方々に支えられ、ピアノを続けることができました。そして、貴団体から受験直前にピアノを届けて頂き、なんとか、〇〇音楽大学付属高校へ入学することができました。
この4年間、原子力災害被害ということで、同級生とも逢うこともできず、我が家へ行くこともできず、ひたすら音楽の道を邁進してきました。やっとこの春、我が家へ立ち入り、あの頃一生懸命弾いていた曲を弾き、現実を受け止め、一歩前進したようです。
春からは〇〇音楽大学ピアノ科で、〇〇先生の下、ピティナの夏を迎える準備をしています。チャリティコンサートにお声がけ頂き、親子で震災の語り部としてミニコンサートを行ってきました。会場の方々から私たちへと寄付を頂きました。わずかですが、その一部を貴団体へお贈りし、残りは今後の活動費としたいと思います。震災と向き合いながら、音楽の世界で頑張っていきたいと思います。貴団体から贈って頂いたピアノとともに今後も頑張ります。」

音大合格というお知らせはもちろん嬉しいことですが、 それ以上に有難いのは、お二人が寄贈者の方からの御厚意に音楽で報いようと決意していらっしゃることです。お手紙を読んで、「とどける会」スタッフ一同、胸に迫るものがありました。

小学校5年生の女の子さんからも、かわいらしいお手紙を頂いています。

「ピアノ本当にありがとうございました。すごくうれしいです。お父さんもお母さんもうれしそうです。わたしは2年生からピアノを始めました。今はエリーゼのためにをがんばっています。つなみで前の家はながされましたが、今は新しい家に住んで、元気に新しい学校に通っています。これからはピアノをいっぱい練習して、コンクールや検定をがんばって、ピアノの先生を目指します、大切なピアノありがとうございました。」

ささやかながら、夢への第一歩のお手伝いが出来たとしたら、こんなに嬉しいことはありません。活動を続けてきたことを、感慨深く振り返る契機となります。ありがとうございます。


さて、ここからは3月以降のお届けご報告です。

3月29日、宮城県特定非営利活動法人・乳幼児保育園ミルクへ、千葉県U様新規購入のグランドピアノをお届けいたしました。(U様は、亡くなられたご主人様愛用の楽器を処分して、そのお金でグランドピアノを新規購入し寄付してくださったものです。)

4月10日、宮城県O様へ、宮城県S様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。

4月11日、岩手県S様へ、神奈川県M様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。

4月11日、岩手県K様へ 、東京都S様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。

4月12日、宮城県M様へ、千葉県O様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けいたしました。

4月25日、宮城県G様へ、コルグ電子ピアノをお届けいたしました。ご近所にある交流所で使用されるとのことです。

5月8日、石巻市石巻グランドホテルへ、広島県Y様よりご寄贈のグランドピアノをお届けいたしました。

お届け総数は434台となります。どうもありがとうございました。
最近ようやく新居が完成したという方も多く、ピアノ支援のご希望は続いていますが、ピアノが不足しています。活動資金へのご寄付ともども、引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。