2012年8月31日金曜日

寄贈のご報告

8月23日、宮城県・長浜幼稚園へ、電子ピアノを3台お届けしました。H様がご寄付くださったドイツでのチャリティ・コンサート収益で新規購入したものです。

8月23日、宮城県・矢本はなぶさ幼稚園へ、東京都A様よりご寄贈のアップライト・ピアノをお届けいたしました。

8月24日、岩手県M様へ、茨城県A様よりご寄贈のアップライト・ピアノをお届けいたしました。

8月28日、岩手県T様、K様、S様、宮城県K様へ、電子ピアノをお届けいたしました。

ありがとうございました。

2012年8月28日火曜日

第9回「数寄屋橋音楽会」ご報告

「被災地へピアノをとどける会」副委員長の吉川です。
8月26日、「とどける会」も共催させて頂いている第9回「数寄屋橋音楽会」が無事終わりました。会場となっていたビルが取り壊されるため、銀座では最後の開催となりました。

第3回に出演されたオーボエの五味田由貴子さんと実行委員の中村圭子さんのピアノによる演奏の後、吉川が「とどける会」の活動の現状についてお話しました。沿岸部の仮設住宅からの支援希望が増えていること、ピアノを動かすのには大きなお金が必要であり、資金が乏しくなりつつあること、被災地支援のためにはまだまだ皆さまのお力添えが必要であるなどということが主な内容でした。
大垣でお世話になったソプラノの山中敦子さんにご出演頂きました。山中さんと大垣のお仲間のご尽力によって、岩手県に2台のピアノをお届けいたしました。

その岩手に因んだ「初恋」、名作「かやの木山」の日本歌曲2曲の後、イタリアとオーストリアとスペイン風味フランスの華やかなレパートリー。榊原紀保子さんのピアノによる素晴らしいサポートもあり、楽しく盛り上がりました。

音楽の3つめのステージは、富永佐恵子さんのチェロでバッハ無伴奏組曲第3番より。
心のこもった生き生きとしたバッハ。数寄屋橋音楽会の最後がバッハ無伴奏とは!
数寄屋橋音楽会は、決して浮ついた気持ちで続けられていたのではありません。「大人の」催しらしいこういう終わり方も素敵です。

アンコールでは、満を持して(?)数寄屋橋音楽会主宰の畠山裕恵さんがピアニスト
として登場。山中さん、五味田さん、富永さんとともに「赤とんぼ」と「少年時代」を演奏しました。この2曲、私が楽譜を整えさせてもらったのですが、銀座の最後に編曲でお
役に立てて良かったです。9月9日に予定されている「数寄屋橋音楽会 in 気仙沼」では、この編曲の別バージョンが演奏されます。


 このように、音楽はとても充実していましたが、「数寄屋橋音楽会」の目玉であるトークは、さらに意義深いものでした
ゲストの斉吉商店(とても美味しい「金のさんま」という商品で知られています)専務・斉藤和枝さんとジャーナリストの鈴木美穂さんによる被災と再生のお話は鬼気迫るもので、自分がその場にいたとしたらどうだっただろう…と胸を打たれました。
山中さんは当時留学中のイタリアで震災を知り、インターネットのニュースを見ながら毎日泣いていた、帰国して矢も楯もたまらず石巻へ行ってボランティアをしたという心情を語ってくださいました。「できる人が、できることを、できるだけしていこう。」という思いは、誰にも通じることだと思います。榊原さんは、震災で中止せざるを得なかった高田高校でのこんにゃく座公演に同行して考えたことを率直に話してくださいました。震災後、高田に赴いたことのある人は、ある種の共通した思いを抱くように思われます。
富永さんは、震災当日仙台フィルのお仕事で仙台市青年文化センターにいらして、震災に遭遇。当日仙台にいた身としては、眼前に当時のことが甦ってくるような心持でした。
立場はみな違いますが、それぞれ深い思いに裏打ちされたお話で、客席の誰もが感銘を受けられたことと思います。

ご来場くださったピアニストの粟津礼子様が「音楽を通じて心がなごみ、震災のお話に泪し、会場が一つになったという一体感を感じました。」とメールに書いてくださいました が、まさにそのとおりの2時間半でした。ご自分のお仕事を持ちながら、ここまで「数寄屋橋音楽会」を引っ張ってこられた畠山裕恵さんには、心より敬意と感謝を表したいと思います。
この活動、終わらせてはいけないと思います。残念なことですが、明らかに「風化」は進んでいます。私たちは「とどける会」の活動をしているために、被災地からの声をヴィヴィッドに受け続けていますが、仙台市街にいてさえ「風化」の進行は止めようがないと感じることがあります。非被災地ではなおさらでしょう。
銀座の「数寄屋橋音楽会」は最後になりましたが、「ピアノを動かす」だけの団体ではなく、音楽家として出来ることを、畠山さんの力もお借りしながら、少しずつ探っていけたらと思います。
今後とも「被災地へピアノをとどける会」、そして「数寄屋橋音楽会」に篤いご支援を賜りますよう、切にお願い申し上げます。
 
「被災地へピアノをとどける会」副委員長 吉川 和夫

2012年8月22日水曜日

第9回数寄屋橋音楽会のお知らせ(銀座・東日本大震災復興応援プラザ最終回)

昨年12月から毎月開かれている東日本大震災復興応援の数寄屋橋音楽会。

会場の取り壊しが決まっているために、この会場では8月が最後となります。「被災地へピアノをとどける会」も3 月以来、お手伝いさせて頂いてきました。

毎回とてもたくさんのお客さまが来てくださって、立ち見でも聴いてくださるようになったのに、とても残念です。

この日は、「被災地へピアノをとどける会」を通してピアノを寄贈してくださった山中敦子さんも出演してくださいます。(山中さんと大垣の皆さまからのご寄贈については、7月30日の記事をご覧ください。)

会場1階のスペースでは、被災地の特産品、美味しいお菓子や水産加工物などを買うことができます。銀座最終回は8月26日(日)15時から。ぜひいらしてください。

http://sukiyabashi.blog.fc2.com/blog-entry-35.html

寄贈のご報告

8月16日、宮城県S様へ、宮城県G様よりご寄贈のアップライト・ピアノをお届けいたしました。

また8月21日、宮城県C様へ、北海道O様よりご寄贈のアップライト・ピアノをお届けいたしました。

ありがとうございました。

S様からの御礼のメッセージです。

「先ほど、仙台ピアノサービスの方々がピアノを届けてくださいました。 息子は、トラックが到着する前から外をウロウロし、運び込まれたピアノを待ちきれないように触っておりました。 早速練習しています。 本当にありがとうございました。 また、先日封書を送ってくださった際、励ましのメッセージをくださり、ありがとうございました。 温かいお言葉を親子で噛み締めました。 原発事故以来、ピアノ中心だった生活が一変し、避難できたことに感謝しつつも、満たされない毎日を過ごしておりました。 きれいな音のピアノが届いて、生き生きと練習する息子の姿を見、温かいご支援と音楽の力に感謝です。 本当にありがとうございました。」

寄贈してくださったG様からも、

「ピアノが新たなご家族のもとで活かされるのを見て、寄付できてよかったと喜んでいます。震災以降、ピアノを弾けないでいたS様にとって、私たちのピアノが練習を続けるための助けになればと願っています。」とのメッセージを頂戴いたしました。

お届け先の方、贈ってくださった方、どちらもが喜んでくださるのは、私たちスタッフも嬉しいことですし、励みになります。ありがとうございました。


2012年8月9日木曜日

寄贈のご報告と夏休みのお知らせ

8月7日、宮城県大崎市立古川西中学校へ、千葉県K様よりご寄贈のグランド・ピアノをお届けいたしました。

8月7日、宮城県S様へ、東京都S様よりご寄贈のアップライト・ピアノをお届けいたしました。

ありがとうございました。

勝手ながら、8月11日から16日まで、「被災地へピアノをとどける会」事務所は夏休みを取らせて頂きます。この間のお問い合わせ等につきましては、お時間を頂くことになるかと存じます。ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご容赦くださいますようお願い申し上げます。

2012年8月7日火曜日

竹飾り

「被災地へピアノをとどける会」事務所のあるビルの前に、七夕の竹飾りが揚がっています。

昨日から開催の「仙台七夕」に合わせて、「とどける会」 のスタッフが用意したものです。子どもたちやスタッフの折った千羽鶴や願い事の書かれた短冊に加えて、パリから届いた素敵なメッセージがたくさん飾り付け られました。6月下旬から7月にかけてパリ市庁舎で行われた催しで寄せられた復興応援のメッセージです。「勇気をもって」「みんな、あなた方とともにあ る」…パリからのメッセージは、ここだけでなく、仙台市内11ヵ所の竹飾りに付けられています。

竹は、実行委員長の友人の方が用意してくださり、「とどける会」ボランティアさんたちが運んでくれました。スタッフも、仕事の合間を縫って鶴を折ったり、短冊に書き込んだりしました。重くしなった竹を立てて飾るのには、近所の皆さんもお手伝いしてくださいました。
竹飾りを用意したのは初めてですが、仙台七夕で何気なくくぐっている竹飾りが、実は、伝承の技と、とてもたくさんの人たちの心とによって支えられているも のだということも実感しました。仙台も日中は暑いです。でも時折爽やかな風が吹きます。爽やかな風とともに、ひと時でも早くみなさんの願いが叶えられますように。

河北新報紙面でも取り上げられました。
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/08/20120807t15036.htm

2012年8月4日土曜日

寄贈のご報告

7月13日、宮城県の新生保育園と一景島保育園へ、岐阜県K様よりご寄贈の電子ピアノ(新品)をお届けいたしました。

7月26日、 宮城県のフリースクールかがやきへ、富山県Y様よりご寄贈のアップライト・ピアノをお届けいたしました。

7月28日、宮城県I様へ、千葉県A様よりご寄贈のアップライト・ピアノをお届けいたしました。

7月29日、宮城県I様へ、岩手県Y様よりご寄贈のアップライト・ピアノをお届けいたしました。

7月29日、宮城県T様へ、会で新規購入したヤマハ電子ピアノをお届けいたしました。

7月29日、岩手県S様はじめ5名様へ、会で新規購入したヤマハ電子ピアノをお届けいたしました。

8月1日、岩手県S様へ、東京都H様よりご寄贈のアップライト・ピアノをお届けいたしました。

お届け台数は、グランド・ピアノ20台、アップライト・ピアノ66台、電子ピアノ60台、電子キーボード21台、総計では167台となります。

お届け先の内訳は、保育所・幼稚園19ヶ所、学校(小・中・高・短大等)45ヶ所、個人67ヶ所、その他公共施設等18ヶ所となりました。

お届け先の都道府県別は、宮城県105ヶ所、岩手県21ヶ所、福島県10ヶ所、その他(茨城及び福島県より転居中の首都圏)10ヶ所となります。

ありがとうございました。引き続きのご支援、どうぞよろしくお願い申し上げます。

岩手県の沿岸部からまとまった支援のご希望を頂きました。津波で流失してしまったというお家。「これからは落ち着いて練習に取り組めます。」と喜んでくださいました。中学生の方は、「文化祭に向けての合唱の伴奏を頼まれても、自宅で練習できずに困っていました。」とのこと。皆さん大変喜んでくださって、私たちも嬉しいです。