「被災地へピアノをとどける会は、6月9日の設立以来、このホームページ「支援先一覧」でご覧頂けますように、ピアノや電子ピアノを必要とする各所にお届けして参りました。この活動は、たくさんの方々のお力に支えて頂いてはじめて成り立つものです。支援先からの笑顔のメッセージも数多く頂きました。年末にあたり、今日までのお力添えに、あらためて感謝申し上げます。
写真は、12月27日、仙台市宮城野区蒲生地区で撮影したものです。仙台市街は、以前と同じように賑わっていますし、私たちも何不自由なく毎日を過ごしていますが、市街地から車で30分も走ると、このような風景が果てしなく広がっているのです。津波により全壊した家屋の多くは撤去されましたが、人々の暮らしのあった場所には土台だけが残され、お花や飲み物などがお供えしてあるお家(の跡)がいくつもありました。荒浜地区を通り名取市閖上地区に入ると、未だ農地に船が幾艘も打ち上げられたままです。「被災地にピアノをお届けする」・・・これは、大切な活動であると信じて行っていますが、本当に私たちには何ができるのだろうと、あたらめて考えてしまいます。
日に日に被災地との距離が遠くなり、いわゆる「温度差」が生じているように感じます。しかし、被災地の時計は2011年3月11日で止まったままなのです。
「復興支援はブームではない。」と言ったのは、サッカー日本代表の中村憲剛選手だったでしょうか。私たちの活動が本当に必要とされるのは、まだまだこれからです。今後ともご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。来る年が笑顔に満たされますように・・・。どうぞ良いお年をお迎えください。(K)
2011年12月30日金曜日
2011年12月29日木曜日
寄贈のご報告
今年最後のお届け報告です。
12月25日、東松島市A様へ、神奈川県Y様よりご寄贈のアップライト・ピアノをお届けしました(写真)。ありがとうございました。
12月27日、宮城県工業高校へ、三重県のS様よりご寄贈のアップライト・ピアノをお届けしました。この学校は、津波の被害はありませんが、地震でそれまでの古いピアノが完全に損傷してしまったそうです。ありがとうございました。
12月27日にはもう1件、東京都I様へ、東京都T様よりご寄贈のアップライト・ピアノをお届けしました。ありがとうございました。(I様は福島県より都内へ避難中です。)
さらに12月29日、石巻市I様へ、静岡県I様よりご寄贈のアップライト・ピアノをお届けしました。ありがとうございました。
受け入れを希望されている皆さまには、大変長らくお待たせして申し訳ありません。申し込みはしたものの、まだピアノが届いていない方がまだ何人もいらっしゃいます。お届けは年を越してしまいますが、どうぞ今しばらくお待ち頂きますようお願い申し上げます。
2011年12月25日日曜日
笑顔
12月14日に、東京都のI様よりご寄贈頂いたピアノをお届けした白石東中学校様から、写真と御礼状が届きました。
御礼状は、校長先生、生徒会長さん、2年生の生徒さんがそれぞれ書いてくださったものです。
校長先生によれば、「震災で校庭と通用道路が崩落し、現在も上下水道が仮設のまま」という不自由な生活を余儀なくされているそうです。また「三階に設置してあったピアノが、地震で崩れた天井の下敷きとなり」使用できなくなってしまった、「合唱コンクールなど音楽活動を活発にやってきただけに」大変困っておられたそうです。実際にピアノが届いた時には、職員も生徒の皆さんも、その立派さに驚きの声が上がったとか。
生徒さんたちは、「今回頂いたピアノはホールに置くことになり、合唱練習がさらに盛り上がると思います。」「ピアノを囲んで、さらに友だちとの絆が深まると思います。」「今回の震災のことを忘れないためにも、寄贈して頂いたピアノを大切に使わせて頂きます。」「応援してくださる全国の皆様の暖かい心を忘れず、一生懸命中学校生活を送っていきます。」などと書いてくださいました。
皆さんの笑顔が、すべてを語っているように思います。いつも「被災地へピアノをとどける会」を応援してくださっている皆さまへのささやかな「クリスマス・プレゼント」として、この写真をお届けします。ありがとうございました。
2011年12月22日木曜日
仙台。昨晩降り積もった雪は今日の晴天で溶けました。
今夜は、「とどける会」実務チームでささやかに忘年会をしました 。最も奮闘してくれているGさんが発熱でダウンのため参加できず 残念!私たちの活動には専従職員はいません。それぞれ別の仕事を 持ちながら活動に携わっています。打ち合わせの時に、お弁当を買 ってきて慌ただしく食べながら行うこともありますが、ゆっくり語 らいながら食事をするのは初めてでした。仙台市内の庶民的な中華 料理屋さん、とても美味しかったです。「これで来年もがんばれそ うです!」とスタッフのひとりは言いました。年内にまだ数台お届 けできる見込みです。来年と言わず、今年もまだまだがんばります !
支援先からのメッセージ
「ピカピカのピアノに子ども達は大喜びです。今日(12月22日)の第2学期終業式で,全校生が新しいピアノの伴奏で「松島第一小学校の校歌」を歌いました。その後,6年生が交替でピアノを弾きました。「とても綺麗だ。」「卒業式が楽しみだ。」「響くね。」と喜びの声があがりました。大切に使っていきたいと思います。本当にありがとうございました。」
児童の皆さんの笑顔は、活動への最大の励ましです。こちらこそありがとうございました。
2011年12月21日水曜日
2011年12月19日月曜日
寄贈のご報告
12月10日、福島県K様へ、埼玉県N様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けしました。ありがとうございました。
また、 12月16日、宮城県松島市立第一小学校へ、愛媛県N様よりご寄贈のグランドピアノをお届けしました。ありがとうございました。
また、 12月16日、宮城県松島市立第一小学校へ、愛媛県N様よりご寄贈のグランドピアノをお届けしました。ありがとうございました。
さらに、12月17日、埼玉県S様へ、埼玉県U様よりご寄贈のアップライトピアノをお届けしました。S様は、福島県より転居中です。受験を控えていらっしゃるそうですから、お届けしたピアノがお役に立てば幸いです。ありがとうございました。(ピアノ椅子については、現在確認中です。)
贈呈式のレポート
ひとつ前の記事でご紹介させて頂きましたが、12月14日、東松島市立大曲小学校へグランド・ピアノをお届けしました。贈呈式に立ち会った「被災地へピアノをとどける会」実行委員長・庄司美知子のレポートを掲載いたします。
このところピアノの動きが激しくなってきました。それと共に取材のお問い合わせも来ています。
12月14日、ヴァイオリニストの渋谷由美子さん、「とどける会」事務局の郷古由理さん、そしてピアノを寄贈なさった大阪のK様、調律の阿部さんとで、東松島町の大曲小学校に行ってきました。
大曲小には午前中にピアノが搬入され。1時半より贈呈式が始まりました。校長先生のお話しなどがあり、全校生徒(400人近く)の前で演奏させていただきました。無邪気に明るい低学年に比べ、高学年の生徒さん、そして先生方のお顔は何とも暗く沈んで見えました。後でお話を伺ったところによれば9名の生徒さんが亡くなり、2名の生徒さんが未だ見つからないそうです。
校舎も1階はもう使えないとのことです。確かに乾いてはいるものの、1階の教室は無残なものでした。案内され体育館に入りますと、何とも言えない匂いに咳込んでしまいました。これがヘドロのにおいです。あれから9か月が過ぎても、現場はこんな状況でした。そんな中にピアノが光っていました。
偶然、この学校には私の生徒(小2)が在籍しており、この子もレッスンは最近まで途絶えがちになっていましたが、私と一緒に連弾をしてくれました。そして、渋谷さんのヴァイオリンとのアンサンブル。渋谷さんは、楽器の説明をしたり、生徒の中まで入ってチャルダッシュを弾いたりしてくださいました。Kさんは、子供たちに輪唱の指導、そし
てオー・ソレミオを独唱。生徒さんからは、このピアノを使って校歌の大合唱。児童代表のお礼の言葉と続き、とても盛会に終わりました。
石巻地区の地元新聞による記録写真を頂きました。この校舎の泥だらけの教室を生徒たちがみんなで磨いている写真もありました。コンサート後、教室の窓をみんな開けて「さようなら、ありがとう。また来てねー!」と叫ぶ子供たちに送られて校庭をあとにしました。
この学校には1メートル80センチの高さまで水が押し寄せたそうです。どんなに恐ろしかったことでしょう。
このピアノはこの後この地で頑張ってくれることでしょう。私達に何ができるのだろう・・・。これからも、このおとどけしたピアノの活躍を、そして子供たちをずっと見守っていきたいものです。
庄司美知子
2011年12月16日金曜日
寄贈のご報告
12月14日は、3台寄贈することができました。
まず、白石東中学校へアップライト・ピアノをお届けしました。東京都のI様よりご寄贈頂いたピアノです(写真をご参照ください)。白石市教育委員会より御礼のメールも頂きました。ありがとうございました。
また、 東松島市K様へ、京都市のT様よりご寄贈の電子ピアノをお届けしました。ありがとうございました。
もう1台、 東松島市大曲小学校へグランド・ピアノをお届けしました。大阪府のK様よりご寄贈頂いたピアノです。こちらでは贈呈式と演奏をさせて頂きました。写真や贈呈式のレポートは後日アップさせて頂きます。ありがとうございました。
まず、白石東中学校へアップライト・ピアノをお届けしました。東京都のI様よりご寄贈頂いたピアノです(写真をご参照ください)。白石市教育委員会より御礼のメールも頂きました。ありがとうございました。
また、 東松島市K様へ、京都市のT様よりご寄贈の電子ピアノをお届けしました。ありがとうございました。
もう1台、 東松島市大曲小学校へグランド・ピアノをお届けしました。大阪府のK様よりご寄贈頂いたピアノです。こちらでは贈呈式と演奏をさせて頂きました。写真や贈呈式のレポートは後日アップさせて頂きます。ありがとうございました。
2011年12月12日月曜日
りんごラジオ
「被災地へピアノをとどける会」実行委員長の庄司美知子が、山元 町のりんごラジオから取材を受けました。以下は、そのレポートで す。
「今日仙台空港の先の福島に近い山元町のりんごラジオから取材を受 けました。元東北放送のアナウンサーが震災後すぐにこの放送を奥 様と始められたそうです。お二人で交代で朝8時から夕方まで地元 の状況や、今は地元の歴史を話したり音楽を流したりしています。 子供たちが毎日学校便りを話しにも来るそうです。
今日は被災地に ピアノをとどける会のことを取材してくださり、音楽の話やお届け したピアノのことなど40分も取材して下さいました。この地から もピアノがほしいとの声があがるといいです!
番組の中でヴァイオ リンの渋谷さんと3曲演奏をさせていただきました。今日演奏のた めに持ち込んだ電子ピアノはこの放送を流している小さな小さなお 部屋に置いてきました。この町の皆さんの憩いの場できっとこのピ アノもお役に立つことでしょう。帰り道窓から見える瓦礫の山に胸 がつまりました。」
2011年12月11日日曜日
寄贈のご報告
12月6日、気仙沼市の双葉保育園に電子ピアノをお届けいたしました。東京都のY.S.様よりご寄贈頂きました楽器です。
双葉保育園様より御礼のメールを頂きました。
「頂いたピアノは 保育園の子供達に生かしま。また、津波で流された歌声サークルの練習場所としても日曜日お貸しすることになり、活用が増え、 「ピアノさんこれから宜しくね」と声をかけました。 恐縮しつつ感謝申しあげます。」
ありがとうございました。
双葉保育園様より御礼のメールを頂きました。
「頂いたピアノは 保育園の子供達に生かしま。また、津波で流された歌声サークルの練習場所としても日曜日お貸しすることになり、活用が増え、 「ピアノさんこれから宜しくね」と声をかけました。 恐縮しつつ感謝申しあげます。」
ありがとうございました。
2011年12月8日木曜日
2011年12月5日月曜日
光のページェント
仙台では、恒例の光のページェントが始まりました。宮城野区の倉 庫で保管してあった55万個の電球が津波によって全損したために 、募金で新規購入したり、全国のページェント電球を借り受けたり して開催できたのだそうです。通りに面しているカーディーラーで 、冬タイヤに交換してもらうのを待っていたら、ちょうど初日の点 灯式に遭遇しました。仙台は、いよいよ本格的な冬を迎えます。( K)
ニュース映像はこちら。http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111202/t10014377131000.html
2011年12月1日木曜日
寄贈のご報告(続報)
すでにお知らせいたしましたが、11月24日名取市増田小学校に、神奈川県のO様よりご寄贈頂いたアップライト・ピアノをお届けいたしました。学校から写真を送って頂きましたので、アップいたします。
ピアノは1階ホールに置かれ、学年集会等で活用しています。・・・とのことでした。ありがとうございました。
ピアノは1階ホールに置かれ、学年集会等で活用しています。・・・とのことでした。ありがとうございました。